「日本一過酷な駅伝レース」3年越しのリベンジ達成

 【2022年9月1日(木)2面】 <北海道>留萌駐26普連(連隊長・高橋1陸佐)留萌自衛隊持続走訓練隊(担任官・鈴木3陸佐)は8月7日、静岡県御殿場市で3年ぶりに行われた「第47回富士登山駅伝競走大会(自衛隊の部)」に参加した。大会は、御殿場競技場をスタートし、富士山頂で折り返して御殿場競技場にゴールする48・19キロ(11区間)のコースを6人が襷(たすき)をつなぐ。山頂の6区を除いた区間は、1人で往路・復路を走るため、「日本一過酷な駅伝レース」といわれている。

 留萌チームは、前回大会で選手の体調不良により途中棄権し、悔し涙をのんだ。

 その後は、新型コロナウイルス感染症の影響で大会がなくなった。この3年間は、辛く苦しい道のりで、ベテランにとっては自らの体力・気力を思えば焦燥(しょうそう)感に駆られる日々を送った。この間、持続走訓練隊監督の三浦陸曹長(3中)は、ベテランを鼓舞し、新人を育成。チーム力を着実に伸ばして、大会に臨んだ。

 留萌チームは最後列の出発だったが、襷をつなぐたびに少しずつ、着実に順位を上げ、キャプテンの髙橋1陸曹から襷を受けた山頂区の佐藤2陸曹が区間トップの走りで2位に。

 その後の復路でも留萌チームは快走。滝ケ原、2普連に次いで3位でゴールテープを切った。

 富士登山駅伝大会留萌市後援会(会長・中西俊司留萌市長)の大応援団も現地に駆けつけ、富士山の岩場や砂走りを登って、各選手にのどが枯れるほどの声援を送り、応援旗を力の限り振って後押ししていた。

 三浦監督は、「常日頃から支えてもらっている留萌の皆様、駐屯地の皆様のおかげで3位以上という目標を達成でき、また、3年ぶりに前回のリベンジを果たせた。この結果に満足せず、これからも訓練に邁進(まいしん)していく」と述べた。

選手を激励する 富士登山駅伝大会留萌市後援会長・留萌市長の中西俊司氏

1区:黒木3曹から2区:柳沢士長へ襷リレー

富士山頂で仲間の思いを繋ぎ、区間賞を獲得した 第6区 佐藤2曹

笑顔で記念撮影

成果につながった協力会による応援


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陸上自衛隊 留萌駐屯地
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