【2022年8月26日(金)1面】

「空の上で待ってます」F15パイロットが激励|沖縄地本

 沖縄地本(本部長・坂田陸将補)は7月16日、本部庁舎で航空学生説明会を開催した。

 説明会は、海空自のパイロットを目指す募集対象者に向け、パイロットになるための各種教育訓練の概要、部隊での業務などの周知と理解を図り、募集成果の向上を期すのが目的で、学生や社会人7人が参加した。

 説明会には、空自から沖縄県出身で那覇基地9航空団304飛行隊のF15戦闘機パイロット、照屋2空尉をリクルータとして招へい。照屋2尉は各種教育訓練の内容やパイロット用装備品を用いながら、自身の部隊勤務の経験談などを説明した。

 参加者7人のうち6人が空自希望で、憧れのF15戦闘機パイロットの説明を熱心に聴講。受験意欲をさらに向上させた。

 照屋2尉は参加者に対し、「私も小さいころから憧れたパイロット。皆さんがパイロットを目指し、いつか空の上で働く日がくると思います。その日まで私も戦闘機に乗って空の上で待っています。皆さんも航空学生への入隊を諦めずに頑張ってください」と激励した。

 次に、海自の航空学生について、元哨戒ヘリコプターパイロットの募集課計画班長、吉田3海佐が自身の経験談を交えてパイロットに関する制度、教育内容や処遇などを説明した。説明終了後には、空自希望者全員が「海自航空学生にも興味を持った。今後、視野に入れて考えたい」と回答していた。

 吉田3佐は参加者に対し、「トップガンに憧れて目指したパイロットの夢が叶い、日本の空を飛べたことに加え、社会人として自立した生活が送れました。ぜひ、皆さんも夢を叶えるため、航空学生を目指してください」と激励した。

 参加者からは、「航空学生出身者の方から、いろいろな話が聞けて大変参考になりました。今後の試験にも全力で取り組み、ぜひ合格したい」との意見が多く聞かれた。

 航空学生の願書締め切りが9月8日のため、各所と調整し、第2回の説明会や航空学生1次合格者に対するフォローを計画中。沖縄地本は「空への憧れを抱く者の夢を現実にするため、引き続き各種施策を講じるとともに、ほかの種目でも、より多くの募集対象者に自衛隊の魅力や制度について理解を深めつつ、志願者の獲得を図っていく」としている。

沖縄県出身のリクルータ、照屋2空尉(第9航空団/F-15戦闘機パイロット)

沖縄地本募集課の吉田3海佐(海上自衛隊の元ヘリコプターパイロット)


◆関連リンク
自衛隊 沖縄地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/okinawa/okinawa1/


地本所属の操縦者がイベントに参加 来場者「少し興味湧いた」|帯広地本

 帯広地本(本部長・内山1陸佐)は7月24日、シネマ太陽帯広で7月1日から受け付けが開始された航空学生の募集に合わせ、航空学生募集に関するトークイベントを開催した。イベントは、来場者にパイロットの魅力を知ってもらうのが目的で、帯広地本所属の航空機操縦者である大西2空佐と仮谷3海佐が参加した。

 会場では、パイロットの2人が気軽に写真撮影に応じたほか、コスチュームの顔出しパネルを設置し、持参したモニターによる航空学生のPR動画の上映を実施した。

 また、自衛隊になじみがない人のために、たくさんの質問をあらかじめ書いておいた掲示物を用意し、「絶叫マシンは得意か」「操縦していて怖いと感じたことはあるか」など、自衛隊と直接結びつかないような質問も用意し、気軽に話しかけてもらえるよう工夫した。

 立ち寄った学生からは、「今まで自衛隊やパイロットに興味がなかったが、少し興味が湧いた」との声があった。

 帯広地本は「8月にも海空自の現役パイロットを招き、航空学生制度の説明会を開催するほか、併せて地元ラジオ番組にも出演し、航空学生の募集を広く宣伝する予定」としている。

質問に答える海自パイロット

パイロットと記念写真


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自衛隊 帯広地方協力本部
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