武将を演じる太鼓部員
【2022年8月23日(火)2面】 <京都>福知山駐7普連(連隊長・前野1陸佐)は7月18日、豊岡市が主催する「避難訓練コンサート二〇二二」に装備品展示、酒呑(しゅてん)鬼太鼓による太鼓演武で参加した。イベントは、「もしもコンサート中に地震が起きたら…」のシナリオで、コンサートを楽しみながら、避難訓練も行おうという内容。
会場入り口前では、装備品展示の軽装甲機動車(LAV)と73式小型トラック(ジープ)、色とりどりの7連隊各部隊の「のぼり」が出迎えた。
コンサートが開演。第1部のオープニングで3音楽隊が登場し、演奏を披露した。続いて、酒呑鬼太鼓が「武将」「山鳴り」「やまびこ」の順で3曲を披露し、迫力ある太鼓演武で会場を盛り上げた。
その時、突然、ホール内に「地震です!」のアナウンス。観客も出演者もすぐさま姿勢を低くして身をかがめ、命を守るための安全行動を訓練した。
係員の誘導に従い、会場内の約600人の訓練参加者は、パニックになることなく落ち着いて屋外のグラウンドに避難した。
訓練終了後は会場の席に戻り、第2部が始まった。観客は今度はゆっくり、たっぷりと、コンサートが終了するまで、3音楽隊による演奏を楽しんだ。
兵庫県豊岡市は、スキー訓練で市民に協力してもらっている地域。連隊は防災訓練とコンサートが一つになったイベントに参加し、自衛隊に対する理解を深めてもらうとともに、地域との良好な関係の維持を図ることができた。
7普連と福知山駐は「今後も地域の皆様に感謝の気持ちを伝える広報活動を積極的に行っていく」としている。