【2022年8月3日(水)2面】 統合幕僚監部は7月28日、海上自衛隊が同27日午前9時ごろ、横当島(鹿児島県)の北西約240キロの海域を北東進する中国海軍シュパン級測量艦2隻を確認したと発表した。その後、これらの艦艇は大隅海峡を北東進し、太平洋に向けて航行したという。
鹿児島県沖では7月、大隅海峡に近い屋久島、口永良部島付近で中国海軍の測量艦が日本の領海に侵入している。
防衛省・自衛隊は、海自1海上補給隊所属「おうみ」(佐世保)、佐世保警備隊所属「あまくさ」(佐世保)、1航空群所属「P1」(鹿屋)、5航空群所属「P3C」(那覇)により、情報収集・警戒監視を行った。
一方、7月22日午後5時ごろ、海自が魚釣島(沖縄県)の西約80キロの海域を南進する中国海軍ジャンダオ級小型フリゲート1隻を確認したと発表した。
その後、艦艇が与那国島(沖縄県)と台湾との間の海域を南進し、太平洋に向けて航行したことを確認した。また、7月27日午後6時ごろには、この艦艇が魚釣島の西約70キロの海域を北進していることを確認したという。艦艇は与那国島と台湾の間を南北に往復したことになる。