音楽隊員の親しみやすいトークが参加学生の心をつかむ
【2022年7月15日(金)1面】 愛知地本(本部長・下本1陸佐)は6月20日、名古屋音楽大学と愛知県立芸術大学の学生に対し、自衛隊の音楽職種について説明会を行った。陸自10音楽隊、海自東京音楽隊、海自舞鶴音楽隊、空自中部航空音楽隊の協力の下、対面方式とWeb方式とを使い分けて実施した。
まず、対面で実施した名古屋音楽大では、卒業生である中部航空音楽隊のコンサートマスター、田中3曹の「歯に衣着せぬ」もの言いが参加学生の心をわしづかみにし、不安や疑問を音楽の音色とともに、はるか彼方に飛ばした。
続いて、Webでの実施となった愛知県立芸術大の説明会では、本部募集課の秋月2曹と小川3曹の見事な連携、コロナ禍で幾度となく練成したWeb接続能力の発揮により態勢を万全に整えて学生の入室を待った。開始時間5分前は入室が1人だったが、入室を表す「音」が鳴り始めると計4人になった。
募集班長の開式の言葉でWeb説明会が始まり、冒頭、各隊長による各自音楽隊の説明、海自については、DVDを放映。Webによる隊員との懇談に入った。
異才を放ったのが、同大学の卒業生である舞鶴音楽隊で活躍中の野本士長。入隊して2年ながら、落ち着いた口調、所々で挟む自衛隊の福利厚生、司会者からの無茶ぶりでも、きちんと返す対応力で、参加者、その場にいた陸海空自隊員の全てをとりこにし、「とりあえず野本士長」という振りまで、生まれてしまった。
また、10音楽隊の村田1士は、学生や司会者からの質問に対し、関西弁でとても明るく回答し、会場の空気を和ませるなど大活躍だ。
愛知地本では、令和2年度から、音楽職種の希望者に対する対応を本部募集課で一元化し、愛知県下3つの音楽大学、音楽科のある高校、吹奏楽の強豪高校を精選し、本部募集課が主体となって募集広報を本格的に開始した。
その結果、令和3年度は音楽職種としての入隊者を2人確保するとともに、音楽職種としての採用とはならなかったものの一般隊員として2人が入隊するなど、確実に結果が出始めている。
愛知地本は「地本の音楽学生への取り組みが、少しずつ認知され始めているものと考えている。今後もこの募集広報を継続・拡大し、さらなる志願者、入隊者の確保を追求していく」としている。