テーマは「安全保障協力推進のための取り組み」

 【2022年7月12日(火)1面】 宮城地本(本部長・諏訪1陸佐)仙台募集案内所は6月15日、東北大学川内キャンパス内で募集課長の松下1陸佐を講師に、防衛講話を開催した。東北大学学友会(課外サークル)戦史研究会からの依頼に基づいて実施されたもので、募集課長は、所属する学生に向けて「防衛省・自衛隊の安全保障協力推進のための取り組み」をテーマに40分間講演を行った。

 前段では、令和3年度版防衛白書パンフレットを用いて「わが国の安全保障と防衛に関する政策」について説明。「安全保障協力」の現状を防衛省記録動画の視聴を交えて解説した上で、安全保障協力推進のための取り組みとして、自身が統合幕僚監部防衛交流班員として経験した事例を画像を交え、スライドで紹介した。

 後段では、隣国である韓国との信頼醸成の可能性について、論文(「日韓防衛交流の進展と停滞―信頼醸成措置の可能性と限界―」)を執筆した経験から解説し、安全保障協力の意義・重要性を伝えた上で、自衛官として国際的な活動に従事することで、日本、世界の平和と安定に寄与できることや、自衛官としての知識・経験をもとにした研究が可能であることを参加した学生にアピールした。

「新型コロナによる活動への影響は」

 講演後、諏訪本部長、松下募集課長、戸島案内所長、那須募集班長との意見交換では、学生から「世界的な新型コロナウイルス感染症の蔓延(まんえん)により、安全保障協力の活動にはどのような影響があったのか」「能力構築支援について、具体的に聞かせてほしい」など、昨今の社会・世界情勢を踏まえた高次な質問が数多く挙げられ、自衛隊のグローバルな活動への関心の高さをうかがい知ることができた。

 仙台所は「引き続き大学などにおける講話などの機会を通じて自衛隊の幅広い活動を紹介するとともに、幹部自衛官という職の魅力をPRする企画を多く作ることができるよう、学校などとの関係構築に取り組んでいく」としている。

質問に答える募集課長の松下1陸佐

活発な意見交換が行われた

募集課長の松下1陸佐による講話

質問をする学生


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自衛隊 宮城地方協力本部
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