旅団最先任上級曹長からの激励

 【2022年7月7日(木)2面】 4月から始まった自衛官候補生への前期教育課程。約3カ月の期間中、自候生たちは自衛官としての基本知識や自衛隊の職種などの教育を受け、過酷な訓練を続けた。仕上げの時期にさしかかった6月中旬。各教育隊では25キロ徒歩行進訓練や戦闘訓練などが実施され、同期との絆を確かめながら心を一つにする一方、駆け付けた家族らの前では、疲れを隠して真剣に取り組む表情も。後期課程を前に、気合を入れ直す自候生たちの姿を紹介する。

家族の応援を胸に全員で完歩|美幌駐6普連

 <北海道>美幌駐6普連自衛官候補生教育隊(教育隊長・國方2陸佐)は6月15日、美幌町内で自候生に対し、25キロ徒歩行進訓練を実施した。比較的軽易な条件下での部隊行動における徒歩行進能力を習得させるのが目的。

 午前8時30分、連隊最先任上級曹長の藤田健准陸尉が、「自候生とともに歩き、その姿から自衛官としての姿勢を感じてほしい」との思いから、自候生と同じ格好で行進訓練に参加。各休止点で積極的に自候生を励ました。さらに、5旅団最先任上級曹長の吉(※)村准陸尉も自候生の現状把握と激励のため、中休止地点まで行進した。

 ※‥正しくは下の長い吉(つちよし)

 同11時30分、出発点から約11キロの中休止地点「駒生ふれあいセンター」では、美幌自衛隊女性協力会(石澤淳子会長)からおにぎりとおかず、中標津道東自衛隊家族会(相澤進司会長)から大福とゼリー飲料、美幌駐曹友会(会長・浅倉陸曹長)からバナナとスポーツドリンクなど、愛情のこもった差し入れと激励など、心温まる思いに自候生は疲れを忘れ、笑みがこぼれる中、束の間の休息を取ることができた。

 休息後、女性協力会、家族会に対し、区隊を代表して髙田自候生が「皆様の支えに感謝いたします。残りの行程も誰一人欠けることなく、区隊全員で完歩します」と決意を述べ、再び前進した。

 行進終盤の一番の難所である約1キロ続く上り坂では、自候生の家族も応援に駆け付けた。自候生は辛い顔から闘志ある顔に変化させ、難所を攻略。家族からは、入隊後、見違えるようにたくましくなった子供の姿を見て、「こんなに一生懸命、何かに励んでいる姿を見ることができてうれしいです」との声も挙がった。

 ゴール手前の24キロ地点では連隊の隊員が出迎えた。午後3時50分ごろ、18人全員が25キロを完歩した。

 自候生からは、「25キロを歩いたことは初めて。完歩できるか不安な気持ちもあったが、自分一人ではなく同期がいたこと、さまざまな方々の支えがあったからこそ不安を乗り越え、完歩することができた」と話し、団結心をより一層強めた様子だった。

家族からの激励

女性協力会からの応援

女性協力会からの差し入れ

猛暑の中、行進を開始

ゴール近辺では連隊の隊員が出迎えた

連隊最先任上級曹長が自候生とともに行進した


◆関連リンク
陸上自衛隊 美幌駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/5d/01_unit/butai/02_bihoro.html


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