【2022年6月24日(金)2面】 静岡地本静岡募集案内所(所長・河野准陸尉)は5月16日から19日の間、静岡市立高松、服織、藁科各中学校の生徒合わせて6人の職場体験学習を行った。

 初日は、高松中の生徒が同募集案内所で海上自衛官が使用する手旗信号とロープワークを体験。生徒同士が手旗信号を使って簡単な言葉を送り問題を出し合ったり、日々の生活に活用できるもやい結びなどを学んだ。

 2日目は、服織、藁科中の生徒も合流。板妻駐(御殿場市)で部隊が保有する高機動車に乗って駐屯地内の施設を見学したり、隊員から訓練の様子や装備品について説明を受けた。また、自衛官の動きの基本となる「基本教練」を学び、機敏な動作を身につけていた。

 3日目は、3校の生徒が空自御前崎分屯基地(御前崎市)を訪れた。背中に「航空自衛隊」の文字がプリントされた消防服の試着や消防車を使った放水など、消防隊員の仕事を体験した。さらに、普段立ち入ることのできない同基地の配電室で、電気を管理する電気員の働く姿やその業務の一部を体感した。

 4日目は服織、藁科中の生徒が、案内所から安倍川の河口まで片道約4キロを歩いた。両校が河川の近くに位置していることから、歩きながら堤防の重要性や決壊の危険性などを学び、到着地である中島展望広場では、河口の砂を使った土のう作成や構築要領など「水防法」について体験学習を行った。

 参加した生徒は「空自の仕事は専門的で、いろんな仕事があることを知った」「土のうは、ただ並べればいいわけではないことを学んだ。きれいに密着させて構築するのが大変だった」と感想を話していた。

 静岡所は「今後もこのような職場体験学習に協力し、生徒の職業観の育成や防災意識の向上の力添えとなれるよう邁進(まいしん)していく」としている。

消防服試着


◆関連リンク
自衛隊 静岡地方協力本部
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【1面:特集「防災と自衛隊」】
 (和歌山地本)大地震を見据えて人材育成
 (静岡地本)中学生に「共助の大切さ」を説明
 (鹿児島地本)生徒「命の大切さ認識した」

【2面:特集「防災と自衛隊」】
 (静岡地本)職業感の育成などに努める
 (福島地本)ロープワーク、救急法など体験
 (愛知地本)活動写真を展示し防災を啓発
 (板妻駐34普連)土のう作成、住民輸送など
 (板妻駐業務隊)南海トラフ想定し兵站