自候生教育隊の現場から ~生まれた仲間との強い絆~

 【2022年6月8日(水)2面】 <三重>久居駐33普連教育隊(教育隊長・森田2陸佐)はこのほど、同駐訓練場で自衛官候補生の10キロ徒歩行進訓練を実施した。訓練は、行進訓練における「行進規律」「行進間および休止間の心得」「行進間の連絡」が主要演練項目。

 訓練開始前、自候生たちは隊容検査を受け、武器や装具の装着要領、背のう入れ組品の防水処置要領などを区隊長や班長から細かく点検を受けるとともに、教育隊長から行進訓練完歩に向けて熱く激励された。

 その後、区隊旗を中心に肩を組んで大きな円陣をつくり、気合の入った掛け声とともに訓練に挑む気力を充実させた。

 隊容検査終了後、行進隊形に移行。区隊長の「前へ」の号令の下、訓練が開始されると、やる気に満ちた表情で意気揚々と歩き出した。

 行進訓練は、天候にも恵まれ順調に進むように思われたが、長い距離を歩くにつれて表情が険しくなり、蓄積する疲労から下を向く者も。しかし、その都度かけられる班長の激励や同期の熱い声援に気持ちを奮い立たせ、再び顔を上げ、完歩を目指して歩いた。

 行進間の休止の際は、警戒態勢を維持して交代で休息をとり、常に警戒の目を絶やさないことの重要性を意識するとともに、休息時における靴下の交換要領や水分摂取の留意点などを班長から教わり、今後の行進訓練を乗り越えるコツを学んだ。

 また、大休止では戦闘糧食(携帯型の食料)を摂取し、体力と気力を満たした自候生たちは10キロの道のりを完歩した。

 33普連は「自候生たちは、訓練を乗り越えたことを自信に、今後の訓練に励んでいく」としている。

教育隊長による熱い激励

隊容検査における点検

意気揚々と行進開始

休止間も絶やさぬ厳正な警戒

仲間の警戒のもと食事

気持ちを奮い立たせ、顔を上げて歩く自候生

10キロを完歩して無事帰還


◆関連リンク
陸上自衛隊 久居駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/10d/butai/sta/hisai/

陸上自衛隊 第33普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/10d/butai/butai/33i/index.htm


【2面特集記事】
<同志とともに>
 (久居駐33普連教育隊)気持ちを奮い立たせ、完歩
 (美幌駐6普連自衛官候補生教育隊)同期で励まし合いながら
 (福知山駐7普連)教習射撃 助教の指導を受け
 (板妻駐34普連)達成感を分かち合い、絆深める