【2022年5月27日(金)2面】 防衛省は2月25日、北朝鮮が同日午前5時59分ごろ、北朝鮮西岸付近から1発の弾道ミサイルを東方向に向けて発射したと発表した。最高高度約550キロ程度で、約300キロ程度飛翔したと推定。
また、同6時42分ごろにも、北朝鮮西岸付近から1発の弾道ミサイルを東方向に向けて発射した。最高高度約50キロ程度で、約750キロ程度を変則軌道で飛翔したという。
いずれも落下したのは、北朝鮮東岸の日本海で、日本の排他的経済水域(EEZ)外と推定される。
岸防衛大臣によると、北朝鮮によるミサイル発射は16回目。
さらに、この2発以外に、ミサイルを発射した可能性があり、関連する情報を収集し、分析しているという。
防衛省は、政府内、関係機関に対して、速やかに情報共有を行った。航空機や船舶からの被害報告などの情報は確認されていない。
岸田首相には、直ちに報告を行い、(1)情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うこと(2)航空機、船舶などの安全確認を徹底すること(3)不測の事態に備え、万全の態勢をとること-の3点について指示があったという。
岸大臣は25日の臨時会見で、「日米・米韓首脳会談や日米豪印4カ国(クアッド)首脳会合が開催された直後におけるミサイルの発射は、明らかに挑発行動であり、断じて許されない」と述べた。