【2022年5月27日(金)2面】 <京都>福知山駐7普連(連隊長・前野1陸佐)はこのほど、各種火器の射撃野営を実施した。訓練は連隊が重視している「実任務に近似した一連の状況下での射撃能力向上」が目的で、火器は87式対戦車誘導弾、76ミリ発煙弾。

 87式対戦車誘導弾の射撃訓練は、射撃位置、いわゆる射座からではなく、戦闘準備位置で目標情報と戦闘命令を受けるところから開始した。

 分隊長指揮の下、目標を確認できる地点まで各種地形を通過し、戦闘行動を行いながら前進した。分隊は、繰り返し練成した手信号を使って意思の疎通を図り、隊形を変換しながら迅速かつ隠密に射撃位置に到着。隠密に射撃準備を行い、示された目標に誘導弾を命中させた。

 76ミリ発煙弾の投射は、軽装甲機動車(LAV)に搭載している射撃装置を使用。今回の発煙弾射撃訓練は警戒陣地の戦闘の状況で、当初、対機甲火器などから射撃を受けないように煙で身を隠しながらいったん後退し、相手のすきをとらえて側背を攻撃する訓練を行った。

 煙幕効果をうまく活用するため分隊長は、投射する隊員、LAVの操縦手、ガナーハッチで据銃する機関銃、僚車、風向きなどを考慮して作戦を綿密に調整した。

 実弾射撃は、練成の成果を仕上げる最も実際的な訓練でなければならない。射撃訓練を常に任務ととらえ、与えられた任務を確実・安全に完遂するために実施隊員は練度を積み上げ、自らの責任で準備して参加しなければならない。

 7普連は「野営で見つかった課題を一つひとつ修正・改善し、真に戦える普通科部隊を目指していく」としている。


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陸上自衛隊 福知山駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d/fukuti_7i/fukuti.htm