インターンで早期離職を防止

 【2022年4月26日(火)1面】 兵庫地本(本部長・高岡1陸佐)は、定年退職予定隊員の再就職援護の一環として、職業選択肢の拡大、ミスマッチングによる早期離職の防止を図るとともに、受け入れ企業に対し、退職自衛官の有用性の周知させることを目的に、インターンシップを実施した。

 兵庫地本は、県内の多くの企業を訪問し、退職自衛官が在職中に培った「実行力」「責任感」「指導力」のほか、職務に応じて身に付けた「知識と技術」などを丁寧に説明。今回も多くの企業から退職予定者のインターンシップ受け入れの協力を得ている。

 3月3日、インターンシップの受け入れに協力した長田運輸産業(兵庫県三木市)は、車両総数49両を誇り、従業員49人中14人の退職自衛官が活躍中だ。また、予備自衛官登録希望者も多く受け入れており、陸上幕僚長、中部方面総監から感謝状表彰を受けている。

 代表取締役会長の長田氏は、「経営理念の精神的支柱になる輸配送業務を通じて日本の『文化と伝統』に基づき、愛社精神は家族愛から地域愛、愛国心へと高め、他人に迷惑を掛けず、人から尊敬される人格づくりを目指しています」と熱く語る。

 今回インターンシップに参加した3人は、不慣れなビジネススーツを身にまとい、やや緊張気味の様子ではあったが、運送業、ドライバー業務の概要説明に熱心に耳を傾けていた。

 最後の質疑応答の場面では、「今回のインターンシップで得たものはとても大きく、再就職に向けて、確実に準備を進めていきたい」と熱い思いを企業になげかけていたのが印象的だった。

 兵庫地本は「地域の企業とのさらなる連携強化に努めていくとともに、退職自衛官雇用の優位性について説明を行い、退職自衛官活躍の場の拡大を推し進めていく」としている。


◆関連リンク
自衛隊 兵庫地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/hyogo/