【2022年4月20日(水)2面】 <山形>神町駐20普連(連隊長・荒木1陸佐)は3月29日、連隊教場で令和3年度「第2回女性活躍推進委員会」を実施した。同24日、委員会に先立ち「女性自衛官会同」が行われ、令和3年9月に中隊配置された新配置隊員、後期定期異動で転入した隊員らの紹介が行われ、服務指導、キャリアプラン作成などを通じ、女性活躍推進委員会についての認識を統一した。

指導官との「つなぎ」を計画

 29日の委員会には、委員長で副連隊長の向田2陸佐のほか、各幕僚、最先任上級曹長、各中隊長と女性自衛官17人が参加した。

 委員会は、女性活躍推進委員会の概要について認識を統一し、新補職配置の実績を踏まえ成果を確認するとともに、戦力化の制度などを周知し、令和4年度の女性活躍の資とするのが目的。

 当初、委員会発足の経緯や連隊の取り組み(LadyGo!プロジェクト)、陸自の取り組みなどについて説明があり、補職トラックの確認、女性自衛官の職域開放の検証、女性自衛官人事管理の参考の周知、新たな服務指導態勢の確立について認識共有を図るとともに、全国的に女性が活躍できる基盤が整備されつつあることを確認した。

 引き続き、令和3年度新補職配置隊員(連隊本部3科1人、1中隊迫小隊2人、3中隊迫小隊2人)の成果報告が行われ、3科長とそれぞれの中隊長から「職場の雰囲気が明るくなり、業務の質が向上した」「組織として本来、実施すべき配慮(訓練における管理事項など)ができていなかったことが再認識できた」「適材適所の補職に留意する必要がある」など、女性がさらに活躍するための基盤整備に必要な意見が報告され、令和3年度の施策の成果が見えた。

「上司を信頼し、頼って」

 その後、令和4年度女性活躍推進員会の方向性について説明があり、「LadyGo!プロジェクトの継続」「キャリアプラン(補職トラック)の確立」「女性隊員配置および戦力発揮のための基盤の確立」「服務指導組織の確立」の4項目が挙げられ、特に女性隊員の新たな服務指導態勢の確立のため、連隊所属女性隊員による服務指導組織を編成し、女性隊員と各級指揮官らとの「つなぎ」を行い、女性隊員の悩みなどの解消、健全な隊員の育成、各級指揮官の服務指導要領の向上につなげること、また、新隊舎における女性活躍基盤の整備・検討を実施していくことを確認した。

 最後に委員長が「男性・女性、上司・部下がお互いを知ることが重要である」と指導し、「隊員の公私における心情把握」「末端の意見をくみ取れる組織作り」を徹底していくことを認識させるとともに、「上司を信頼し、頼ってほしい」と述べ、隊員に寄り添っていた。

 20普連は「令和4年度も計2回の女性活躍推進委員会が隊計にうたわれており、『LadyGo!プロジェクト』を継続していくとともに、委員会が3年目を迎えるにあたり、男性隊員もこの取り組みについて周知を徹底し、さらに女性が活躍できる輝かしい部隊を目指し、今後とも努力していく」としている。

真剣に討議に参加する女性自衛官たち

佐々木3尉が中心となり委員会が進められた

委員長(副連隊長:向田2佐)から助言


◆関連リンク
陸上自衛隊 神町駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/6d/unit_hp/jinmachi_hp/index.html

陸上自衛隊 第20普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/6d/unit_hp/20i_hp/index.html