上司の適切な指導の下|陸自15旅団

 <沖縄>陸自15旅団(旅団長・井土川陸将補)は2月27日から3月2日の間、各駐分屯地、那覇訓練場、中部訓練場で令和3年度「第2次旅団訓練検閲」を行った。訓練検閲は、島嶼(とうしょ)での旅団の作戦を課目とし、15高射特科連隊、15偵察隊の訓練の成果を評価するとともに、その進歩向上を促すのが目的。

 統裁官の井土川旅団長は、訓練検閲の訓示で、15高射特科連隊には「強靭(きょうじん)な対空戦闘を実施せよ」「指揮の要訣を実践せよ」「基本基礎の確行」を、また、15偵察隊には、「EEI(情報主要素)の解明に執念を持て」「指揮の要訣を実践せよ」「基本基礎の確行」-のそれぞれ3点を要望した。

 各部隊は、旅団の任務完遂に寄与するため、日頃の訓練成果を十分に発揮し、訓練検閲に臨んだ。

 15偵察隊の藤井3陸曹は、「上司の適切な指揮の下、無事に任務を完遂できた。レーダー陸曹として、レーダー、通信器材を駆使して必通の精神で訓練検閲に臨んだ。不眠不休の訓練検閲だったが、この経験を今後の業務に生かしていきたい」と述べた。

 15旅団は「引き続き強靭な部隊を目指し、日々努力を重ねる」としている。

拠点制圧(第15偵察隊)

洋上監視訓練(第15偵察隊


◆関連リンク
陸上自衛隊 第15旅団
https://www.mod.go.jp/gsdf/wae/15b/15b/


「全隊員一丸となって」|滝川駐屯地

 <北海道>滝川駐10即応機動連隊(連隊長・松井1陸佐)は2月18日から24日の間、北海道大演習場で機動戦闘車中隊、施設小隊、高射小隊の冬季訓練検閲を兼ねた連隊演習を実施した。

 演習は、18普連との対抗方式により実施。即機連として攻撃行動の練度向上、B-ICE・FTCの教訓の反映、C4ISR(指揮・統制・通信・コンピューター・情報・監視・偵察)装備を活用した情報と火力と機動の連携強化を重視し、運用の実効性向上を図った。

 統裁官の松井連隊長は、演習にあたり、(1)任務必遂の執念を堅持せよ(2)C4ISR装備の活用により、情報・火力・機動を組織化せよ(3)非戦闘損耗の絶無-の3点を要望した。

 記録的大雪、暴風雪の中、訓練部隊は夜間の車両行進、警戒部隊の駆逐に引き続く陣地攻撃を演練した。特に、機動戦闘車中隊は独立的に行動する即応機動連隊内の先遣中隊として行動し、敵部隊の駆逐に引き続く陣地攻撃を実施した。

 一方、施設小隊は機動戦闘車中隊と連携し、機動路の障害処理、高射小隊は強靭(きょうじん)な対空戦闘を実施するなど、全隊員が一丸となって任務完遂し、諸職種協同能力を向上させた。

MCVの支援のもと前進する普通科中隊

夜間行進

連携図って切磋琢磨|板妻駐屯地

 <静岡>板妻駐34普連(連隊長・水野1陸佐)は3月8日、東富士演習場で「87式対戦車誘導弾集成射撃」を実施し、対機甲戦闘、射撃練度の向上を図った。

 訓練には、各普通科中隊の対戦車小隊、初級ATM集合教育に参加中の隊員が参加。直接照準、遮蔽射撃、陣地進入から射撃準備、射撃、陣地変換までの一連の対戦車分隊の行動について演練した。

 それぞれの射撃において各分隊は、分隊長の号令に基づき、終始緊張感を保持しながら、安全管理に留意。迅速・正確に射撃目標を撃破し、また一連の行動では、各人の役職に基づき、連携を図って切磋琢磨(せっさたくま)しながら訓練に臨んでいた。

分隊長の号令により射撃する分隊員

速やかに陣地進入し射撃準備する分隊


◆関連リンク
陸上自衛隊 第34普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/eae/1d/unit/34i.html


 【2022年3月23日(水)2面】