写真:防衛省提供
【2022年3月18日(金)2面】 防衛省は3月11日、北朝鮮が2月27日と3月5日に発射されたミサイルはいずれも「大陸間弾道ミサイル(ICBM)」級の弾道ミサイルで、2020年10月に実施された軍事パレードで初めて確認されたものと同一であるとの評価に至ったと発表した。
同省でこれまでに得られた情報をもとに、米国政府とも緊密に連携して分析を進めた結果としており、いずれも平壌近郊から発射されたものと分析している。
2月27日の弾道ミサイルは、最高高度約600キロ程度で、距離約300キロ程度、3月5日の弾道ミサイルについては、最高高度約550キロ程度で、距離約300キロ程度を飛翔。ミサイルの最大射程での発射試験を行う前に、何らかの機能の検証を行うことを目的として発射された可能性があると考えているという。
岸信夫防衛大臣は3月11日の閣議後会見で、「防衛省として平素から北朝鮮の軍事動向について米国などとも緊密に連携しながら必要な情報収集・分析を行っているが、さらなる分析を進めた結果、日米で同じタイミングで公表することにした」と説明した。
防衛省は、「強固な日米同盟のもと、引き続き高度の警戒態勢を維持し、わが国の平和と安全の確保に万全を期す。また、米国、韓国をはじめとする国際社会とも緊密に連携しながら、関連する国連安保理決議の完全な履行を進め、北朝鮮の完全な非核化を目指す」としている。