研究テーマ選定のグループ討議時にアドバイスする所長
【2022年3月11日(金)2面】 岩手地本盛岡募集案内所(所長・田代1陸尉)は2月22日、大原スポーツ公務員専門学校で防災講話を実施した。講話は、学生の行政研究の一環として同校からの依頼によるもの。1月に3年生に対して実施した講話が好評だったことから再度依頼を受け、今回、公務員志望の1、2年生39人、教諭3人に対して実施した。
講話では、田代所長が学校が所在する地域の災害想定と防災準備要領、過去の災害派遣事例の紹介、現在進行中の国際緊急援助活動、新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センター運営、今後予想される大規模自然災害への対策など4つのテーマについて説明した。
また、受講者が公務員志望のため、ほかの公安系公務員と比較して、職域の広さや人材育成の充実など自衛隊のメリットも併せて紹介。学生たちは、90分にわたる講話を熱心に受講していた。
講話後、学生からは「トンガに対する国際緊急援助活動が行われ、現地住民から日本への感謝が寄せられていると知り、改めて、国内のみならず国外における自衛隊の活躍に対する尊敬と感謝の思いが湧きました」「学校周辺では水害の危険性が高いこと、近傍の指定避難所の位置など、今まで知らなかった知識を得ることができました。講話を機に、物心両面の防災準備に努めたいと思います」との感想が寄せられた。
学生たちは講話内容から選定したテーマを研究し、レポートにまとめる予定で、講話は自衛隊の職業認知度の向上と信頼感の醸成に多大な成果があった。
岩手地本は「引き続きあらゆる機会を通じ、専門学校とも密接な連携を図りつつ、自衛隊の認知度の向上に努めていく」としている。