幻想的な輝きを放つ沢山のアイスキャンドル(アイスキャンドルミュージアムより)

 【2022年3月2日(水)2面】 <北海道>名寄駐(司令・山﨑1陸佐)からこのほど、冬ならではの2つの「便り」が届きました。「アイスキャンドルミュージアム」と「世界一大きな火文字」です。ともに夜空を幻想的な雰囲気に包み込んだ。地域住民との協力で隊員たちが汗を流して作りあげた「結晶」を写真特集として紹介します。

【冬の便り・その1】第48回しもかわアイスキャンドルミュージアム

 1月31日から2月13日の14日間、下川町共栄にぎわいの広場で開催された「第48回しもかわアイスキャンドルミュージアム」に協力し、行事の円滑な運営に寄与するとともに、地域住民との交流と信頼感の醸成を図った。

 しもかわアイスキャンドルミュージアムは、下川町全体で行われる冬祭りとして知られ、「アイスキャンドル日本発祥の地」として毎年開催されている。

 制作協力は、名寄駐に所在する3普連4中隊が担任。協力した隊員たちは、雪のメインオブジェやステージ、町内に点在する各会場の設営などを全力で行った。

 最低気温が氷点下15度以下の厳しい寒さの中で作業にあたる隊員たちに対し、山﨑司令は「厳しい寒さの中、ありがとう。地域の方々に楽しんでいただけるよう、体調を万全に整え、引き続き、仲間とともに協力し合いながら、制作に臨んでもらいたい」と激励し、隊員たちの作業意欲はさらに高まった。

 イベント当日は、無事に完成した雪のメインオブジェなどの引き渡し式が行われ、全ての制作を終えた隊員たちは、笑顔を見せながら地域住民とともに琥珀色に煌(きら)めく幻想的なアイスキャンドルミュージアムを楽しんだ。

アイスキャンドル設置台を制作する隊員

ステージ台に文字を刻む隊員

全力でメインオブジェを制作する隊員達

激励する駐屯地司令(右)

ステージ台にペンライトを設置する隊員

地域住民とともに火を灯す隊員

琥珀色に煌めくアイスキャンドル

引き渡し式

メインオブジェ頂上から見たメイン

【冬の便り・その2】北の天文字焼き2022

 2月12、13の両日、名寄市太陽の丘で行われた「北の天文字焼き2022」に協力し、行事の円滑な運営に寄与するとともに、地域住民との交流と信頼感の醸成を図った。

 北の天文字焼きは、平成元年から始まった。昨年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となったが、今年で31回目を迎え、「世界一大きな火文字」として平成29年には、ギネス世界記録に認定されている。

 行事には、駐屯各部隊(4高射特科群、2特科連隊2大隊、2偵察隊、名寄駐業務隊、101高射直接支援大隊2直接支援中隊、2後方支援連隊2整備大隊1普通科直接支援中隊、特科直接支援中隊2直接支援小隊)が協力。隊員たちが全力で作業にあたった。

 行事開始日の2月12日早朝から隊員たちは、78式雪上車で会場一帯を圧雪した後、地域住民とともに54個のドラム缶を天の文字に配置して、薪入れを実施した。

 午後6時に行われた点火式には、名寄市長の加藤剛士氏をはじめ天文字焼き実行委員のほか、駐屯地からは、4高射特科群長の〓田1陸佐が参加。ドラム缶に入れられた薪へ一挙に点火した後、一斉に各ドラム缶への点火が行われた。

 点火開始から5分後には、縦幅約220メートル、横幅約150メートルの大きな「天」の文字が赤く浮かび上がるとともに、冬の夜空に色鮮やかなたくさんの花火が打ち上げられ、華やかで幻想的な雰囲気に。北の天文字焼きに協力した隊員たちは、地域住民とともに名寄の火祭りを楽しんだ。

雪上車による圧雪作業

地域住民とともに準備を行う隊員

点火するための薪が入った袋を運搬する隊員たち

午後6時に行われた点火式

点火後に勢いよく燃え盛る炎

一斉に点火され徐々に浮かび上がる『天』の文字

名寄市街から見た天文字焼きと花火

名寄市の冬空を照らす花火と炎


◆関連リンク
陸上自衛隊 名寄駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/nayoro/index/index.html