【2022年3月1日(火)1面】 東日本大震災は、平成23年3月11日午後2時46分ごろに発生。宮城県牡鹿半島の東南東130キロ付近で、深さ約24キロを震源とする海溝型の地震だった。

 マグニチュード(M)は、1952年(昭和27)のカムチャツカ地震と同じ9.0。日本国内観測史上最大規模で、アメリカ地質調査所(USGS)の情報によると、1900年以降、世界でも4番目の規模の地震だった。

 中でも、高い津波が観測された宮城、岩手、福島の3県で多数の犠牲者が発生した。警察庁発表資料では、死因の90%以上が溺死だった(阪神・淡路大震災では死因の80%以上は建物倒壊による)。

 津波は、阪神・淡路の数十センチ(被害なし)と比べ、最大波が福島県相馬市で9.3メートル以上、岩手県宮古市で8.5メートル以上、同大船渡市で8.0メートル以上、宮城県石巻市鮎川で7.6メートル以上などを観測したほか、宮城県女川漁港で14.8メートルの津波痕跡が港湾空港技術研究所で確認されるなど、各地で大津波を観測した。

 また、遡上高(陸地の斜面を駆け上がった津波の高さ)では、全国津波合同調査グループによると、国内観測史上最大となる40.5メートルが観測された。

 国土地理院によると、青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の6県62市町村における浸水範囲面積の合計は、561平方キロメートルで、山手線の内側の面積の約9倍にあたる。(内閣府防災情報のページ「みんなで減災」から)。