初級ATM集合教育(射撃動作について演練する隊員)

 【2022年2月17日(木)2面】 本日は、訓練の様子をいつもたくさん投稿していただいている板妻駐34普連(連隊長・水野1陸佐)の特別版です。文章は分かりやすく簡潔にまとめており、写真も多く寄せられます。今後も期待しながら、今回は写真で見せる企画「精鋭たち・板妻駐34普連編」としてお送りします。

初級ATM集合訓練

 1月17日から令和3年度「初級ATM集合教育」を開始した。

 教育は2中隊が担任。対戦車分隊の操作手、弾薬手として必要な知識・技術を習得させることを目的に、各中隊から選抜された陸士隊員が参加し、教育に励んでいる。

 教育は約3カ月にわたり、板妻駐、東富士演習場で実施される。34普連は「参加者は対戦車分隊員として必要な知識と技能の習得のため寒さ厳しい中、日々の教育に邁進(まいしん)する」としている。

器材操作について学ぶ隊員

射撃動作について演練する隊員

重迫撃砲中隊が1、3両小隊の訓練検閲を実施

 重迫撃砲中隊は1月25日から27日にかけて、板妻駐と東富士演習場で1小隊、3小隊の訓練検閲を実施し、その評価・判定を行った。

 当初、駐屯地で隊容検査を行った後、東富士演習場へ移動。夕刻から深夜にかけて降雪の中、徒歩行進訓練を実施した。

 引き続き、陣地偵察から陣地占領、120ミリ迫撃砲の火力発揮(非実射)、敵の襲撃対処など、状況に応じた一連の戦闘行動を行い、各小隊は火力戦闘部隊としてのプライドを堅持して積極果敢に任務を遂行し、今後の練成訓練の資を獲得して状況を終了した。

陣地変換を行う3小隊

陣地変換を行う3小隊

敵の襲撃対処を行う1小隊

バイク隊と共同訓練 地域各機関とも交流、関係強化

 このほど、静岡市で情報小隊などがオフロードバイク隊との共同訓練を実施し、災害時における情報収集活動を安全かつ円滑に行うための基本操縦から実践的な操縦要領について演練した。

 訓練には、静岡、三島両市のオフロードバイク隊、静岡市消防局のオートバイ操縦要員が参加。不安定な路面を安全に走行するための足の使い方やアクセルの操作方法、スラローム走行などの要領について演練し、その技術練度の向上を図った。

 また、オートバイ操縦に関する技術交流なども行い、親交を深めるとともに相互の関係強化を図り、訓練を終了した。

講師の指導を受ける隊員

走行訓練を行う隊員とバイク隊

足を利用しカーブの要領を演練する隊員

小銃手を対象とした集中訓練

 このほど、板妻駐、東富士演習場で4中隊の小銃手を対象とした集中訓練を実施した。訓練は、中隊の小銃手に対して、本格的陸上戦闘に資するのが目的。

 当初、小銃手としての任務、射撃理論などの教育を実施した後、実技訓練へと移行。潜入、目標の発見・識別、射距離に応じた射撃、離脱要領などについて演練した=写真。

 終盤では、一連の状況下でバトラーを使用して対抗方式の訓練を実施。参加者は、これまで積み上げてきた成果をいかんなく発揮して訓練に臨み、小銃手としての戦闘能力とその練度の向上を図り、所望の成果を得て集中訓練を終了した。

潜入の要領を演練する隊員

潜入の要領を演練する隊員

ターゲットに狙いを定める隊員


◆関連リンク
陸上自衛隊 第34普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/eae/1d/unit/34i.html