【2022年2月4日(金)2面】 <北海道>上富良野駐14施設群(群長・上林1陸佐)は1月18日から21日の間、上富良野演習場で395施設中隊訓練検閲を実施した。訓練検閲は「防御支援に任ずる施設中隊の行動」を課目として行われた。統裁官の上林群長は、(1)395施設中隊施設力の最大限発揮、被害の極限による任務の完遂(2)作戦の全局面を通じた各種管理の徹底-の2点を要望した。
19日朝、20キロを超える装備を携行。雪深く起伏が激しい約8キロにおよぶ経路をスキーで前進。1人も脱落することなく全員が完歩し、集結地に進入して同地域を占領した。
20日、大寒初日の気温は氷点下22度を記録。厳しい寒さの中、中隊長を核心として一丸となり任務に邁進(まいしん)。
敵の侵攻を阻止するため、対戦車地雷による道路閉塞、鉄条網を使用した対空挺ヘリボン障害を所命の時期までに構成するなど、あらゆる状況でも施設支援を継続し、全ての任務を完遂した。
旺盛な責任感で職務を遂行し、優秀隊員に選ばれた土屋陸士長(静岡県出身)は「初めて冬季訓練検閲に参加した。防寒対策をしっかりしたつもりだったが、想像以上の寒さだった。この経験を今後に生かしていく」と話していた。
14施設群は「今後もいかなる任務にも即応し得る、さらに精強な14施設群を育成するため、群長要望事項である『日々前進』『団結・連携』を実践していく」としている。