【2022年1月31日(月)1面】 海底火山の大規模噴火で被害を受けたトンガ王国に支援物資を届けるため、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」が1月24日、広島県呉市の海自呉基地を出港した。緊急支援物資として、火山灰撤去のための高圧洗浄機や飲料水などが積み込まれた。

 海自自衛艦隊司令部は1月24日、「おおすみ」の出国前、トンガ王国国際緊急援助活動統合任務部隊指揮官を務める海自自衛艦隊司令官の湯浅海将のコメントを発表した。

自衛艦隊司令官「復興支援に全力」

 輸送艦「おおすみ」の出国にあたり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、このような形で皆様にごあいさつさせていただきます。

 最初に、1月15日のトンガ王国火山島フンガトンガ・フンガハアパイの噴火に伴う地震や津波により被災された皆様に心からのお見舞いを申し上げます。

 自衛艦隊司令部は、政府および防衛省の国際緊急援助隊の派遣命令を受けて、速やかに掃海隊群1輸送隊司令(松味1海佐)を指揮官とする輸送艦「おおすみ」に派遣準備を下令しました。

 「おおすみ」は、呉基地を出港後、諸準備を実施しつつ可能な限り迅速にトンガ王国に向けて航行します。トンガ王国到着後は、陸上自衛隊輸送ヘリCH47およびLCACを使用して、速やかに救援物資をお届けします。

 自衛艦隊は、これまで「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、平素から機会を捉えて太平洋島しょ国への親善訪問や訓練を実施し、友好関係の深化と連携の強化に努めてきました。今次活動においても、友人であるトンガ王国の一日も早い復興と持続的な発展を願って、復興支援に全力であたる所存です。

 最後になりますが、派遣隊員のご家族には、緊急の任務にも関わらず、快く隊員を送り出していただいたことに心から感謝申し上げます。


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防衛省 統合幕僚監部
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