【3曹昇任「百折不撓」の精神で|本部管理中隊 3陸曹 寺脇夢紬美】
昨年、女性自衛官教育隊での約3カ月間の教育を修了し、今年1月1日付で3陸曹に任命されました。3曹としての立場、また年女ということもあり、より一層職務に励み、プライベートも充実する年にしたいです。
中隊配置以来、「百折不撓(ひゃくせつふとう)」を座右の銘にし、失敗を恐れず何事にも挑戦してきました。時には諦めかけたり、妥協しそうになりましたが、持ち前のストイックさと百折不撓の精神で乗り越えてきました。今後、3曹としてより専門的な知識や技能を習得・錬磨するにあたり、さまざまな障害や困難に直面すると思いますが、積極的に挑戦・勉強し、プロフェッショナルな陸曹になれるよう、百折不撓の精神で乗り越えていきます。
そして、今まで育てていただいた連隊・中隊・小隊の方々に恩返しをするため、一日でも早く戦力になるとともに、後輩育成に尽力します。プライベートでも釣りやキックボクシングに挑戦し、趣味の幅を広げて充実した休日を過ごしたいと思っています。
寅のように畏怖(いふ)される…ではなく、気品にあふれ、昨年よりも多くのものが得られるように、公私ともに日々精進していきます。
【「12」に着目 新たな発見|1中隊 3陸曹 牧野敬志】
年男は12年ごとに訪れるものということで、12に着目してみました。
時計の文字盤の数字の数は12個。1日は24時間、12×2時間。1年は12カ月。12星座。などなど、12という数字は私たちの生活になじみ深いことがわかります。
大昔の人々は、月の満ち欠けが30日で元に戻ることを発見し、ひと月を30日とし、この満ち欠けを12回繰り返すと1年になると知っていました。また、当初から1日は24時間という考えではなく、古代エジプト人が昼と夜をそれぞれ12時間に分けようとしていました。では、時間を分けるのになぜ12という数字を使うのかというと、諸説あるらしいですが、「指で数えるのに都合が良い」であるそうです。
指は10本だから12という数字は、何度も指を折らねばならず、何回折ったのかと迷う場合も考えられます。
12という数は、親指以外の指の関節の数が12で、古代の人々は親指で別の指の関節を触れることで数えていたそうです。右手の人差し指から小指へと関節を触れていき、12個触りきると、左手の指を1つ折るという具合に数えていたとのことです。
また、昼と夜を別々に12分割すると、季節によってそれぞれの時間単位の長さが変わるので、1日を平等に24分割すると唱えられたことが今日採用され、使われ続けていることが分かりました。
12という数字一つとってみても、人々の営みが受け継がれてきた結果、現在の自分たちが合理的に生活できていることが改めて分かりました。
無為かと思いますが、時には、何気ない普段疑問にも思わないことについて考えてみるのも新たな発見につながり、他人になぜ感謝するのかという理由の一つを見つけることができました。
【体力維持し目標達成を|2中隊 3陸曹 神田浩史】
今年、36歳の年男になりました。24歳の時は独身だったのですが、12年の月日を経て結婚し、2人の子供にも恵まれ、充実した日々を送っております。
7歳の娘は去年、私と同じ小学校に入学しました。家から学校まで距離があり、入学前に一緒に学校まで歩く練習をしました。歩き始める前は途中で疲れて立ち止まったりするかと思っていましたが、いざ歩き始めると弱音も吐かず黙々と歩き、無事学校まで到着することができました。その時、娘の少し自信に満ちた表情に親として心強く思いました。
学校が始まったばかりのころは、登校のことが少し気掛かりでしたが、今ではそんな心配もなく毎日楽しかったと帰って来ます。親の心配以上に子供は知らず知らずに成長し、大きくなっているんだなぁと感じました。
それと同時に私が仕事で疲れて帰った時、子供たちの笑顔を見ると、疲れも忘れるくらい励まされます。子供たちには本当に感謝しています。
私には、次の年男を迎えるまでの目標があります。それはマラソンに挑戦することです。30代になって20代のころより足腰を痛めやすくなりましたが、今まで以上に身体のケアをしっかりし、トレーニングに励んでいこうと思います。
年ごろの娘に嫌われないためにも、普通科職種の隊員としてあり続けるためにも、今後の体力の維持・向上に努め、目標を達成できるよう頑張ります。
【2022年1月21日(金)2面から】
陸上自衛隊 久居駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/10d/butai/sta/hisai/
陸上自衛隊 第33普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/10d/butai/butai/33i/index.htm