新年、おめでとうございます。

 令和4年を迎えるにあたり、海上自衛隊を代表しまして旧年中賜りました数々のご支援、ご協力に対し厚く御礼申し上げますとともに、初春のご挨拶を申し上げます。

 わが国を取り巻く安全保障環境は、極めて速いスピードで変化し、軍事力の強化や軍事活動の活発化の傾向が顕著となっていることに加え、質・量に優れた軍事力を有する国家が集中し、一層厳しさと不確実性を増しております。

 このような情勢の中、昨年は、前年から続く新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、行動に大きな制限がある中であっても、厳格な感染防止対策を図りながら、洋上において各国海軍などと訓練を実施する「非接触型の防衛交流」が可能な海上自衛隊の強みを生かし、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、多くの国と連携を強化しました。

 また、実任務においては、海賊対処行動、情報収集活動のため、アフリカ・中東方面へ護衛艦、航空機を派遣し、同地域の安全確保に貢献しております。

 本年は、海上自衛隊創設70周年となる記念すべき年となります。これまで築き上げられてきた海上自衛隊の歴史や伝統を継承しながらも、しっかりと将来を見据え、既存の考えにとらわれず、変化に対して柔軟に適合していく必要があります。

 それは容易なことではなく、多くの困難も予想されますが、「精強・即応・変化への適合」の旗印の下、全隊員が高い志と、しっかりとやり遂げる気概をもって任務を遂行していく所存ですので、今年も変わらぬご指導、ご鞭撻(べんたつ)を賜りますようお願い申し上げます。

【2022年1月6日(木)2面で掲載】


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海上自衛隊
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