【2021年12月21日(火)1面】 静岡地本(本部長・杉谷1空佐)は11月18、19の両日、浜松市立北浜中学校の2年生5人の職場体験を行った。
1日目は、空自浜松基地(浜松市)を訪れ、隣接する広報館「エアーパーク」を見学。基地の歴史や装備品などへの知識を深めた。その後、基地内に移動。飛行訓練用の航空機「T4中等練習機」の運転席に座ったり、パイロットを目指して訓練を受けている隊員から操縦の楽しさについて話を聞いた。
また、航空救難隊では、人命救助に携わる使命感とやりがい、情熱をもって業務を行う搭乗員の話に、目を輝かせて真剣に聞き入っていた。
2日目は、静岡地本の本部庁舎(静岡市)で自衛隊の任務、活動内容、魅力・やりがいについて学んだ。
さらに、本部内の各課を回って隊員に「インタビュー」を実施。最後に、生徒から自衛官に対し、「腕相撲」という挑戦状が飛び出した。感染対策をした上で、国を守る自衛官の大きな手に100%の本気でぶつかり、晴れやかな笑顔を見せていた。
職場体験を終えた生徒たちからは「想像していたより航空機が大きかった」「『訓練』『トレーニング』という厳しいイメージがあったが、自衛隊の仕事はいろいろあり、厳しいだけではないことがわかった」「国を守るという仕事に真剣に取り組んでいることがよくわかった。自分も将来の夢や目標に向けて頑張りたい」などの声が聞かれた。
静岡地本は「自衛官の働く姿を通して、何のために働くのかという思いも伝えられるよう、広報活動に努めていく」としている。
編集部から
投稿で「自衛隊のイメージが変わった」と答える参加者の声をよく見かける。職業の選択が間近に迫る高校生。自衛官の募集では、最大の「ターゲット」でもあるこの世代が多いようだ。
自衛隊を知ってもらうため、投稿からは、隊員たちが言葉の一つひとつのコミュニケーションの取り方など、神経を使う様子も見ることができる。高校生たちの「一生の仕事」に大きなインパクトを与える業務。入隊という結果につながるよう、期待してやまない。