【2021年12月17日(金)1面】 全国の地本から今年も、さまざまな活動の様子が届けられた。新型コロナウイルス感染症の脅威もまた、続いた。イベントなどでは制約を受けながらも、徹底した感染対策を講じ、乗り切った年でもあった。「2021 総決算」では、年間を通して継続してきたいくつかの活動を、11月に寄せられた投稿の中から紹介し、令和3年を振り返ります。第1回は、音楽隊の協力を得ながら、支援を続けた「演奏会」。華麗なメロディーを奏で、趣向を凝らして参加者との交流を深めた。コロナ禍にあって地域に笑顔をもたらし、癒し続け、そして、自衛隊への理解にも大きく貢献した。

 沖縄地本(本部長・坂田陸将補)は11月9日、マティダ市民劇場で那覇市に所在する陸自15音楽隊による巡回演奏会「みゃ~くふれあいコンサート」を実施した。演奏会を前に、地元中学校吹奏楽部に対し、演奏指導も行った。

 15音楽隊は前身の第1混成団音楽隊が結成されて以来40年以上の歴史を持ち、「県民の皆様とともにある音楽隊」をモットーに日々活躍している。

 演奏指導はトランペット、フルート、ホルンなど楽器ごとに分かれて行われ、音楽隊員と親睦を深めながら演奏技術を学んだ。引き続き「みゃ~くふれあいコンサート」で演奏を行った。コロナ禍で設備の整った会場での演奏は2年ぶりで、来場者348人は音楽隊が奏でる演奏とパフォーマンスに心を癒された様子だった。

 演奏では、15音楽隊委嘱作品である「Embraced Bright Sunshine」で始まり、全9曲を披露。また、今回音楽隊志望の賛助演奏者も加わり、会場を大いに盛り上げた。特に中盤で演奏された「オリンピック・マーチ」や「東京VICTORY」では、今年の東京オリンピックを強く感じさせる多彩な演出で観客を魅了した。

 来場者からは、「素晴らしい演奏だった」「すごく楽しめました」といった声が聞かれ、ステージは成功裏に幕を閉じた。

 沖縄地本は「今後も地域住民の防衛省・自衛隊に対する理解を深めていく」としている。

編集部から

 職場・職業体験を通して基本教練や救急法などを間近に見て学んでもらうことだけではありません。

 明日の日本を支える中高生が、防衛、防災、災害派遣活動など、日本を護まもるため、日夜、誇りと使命、覚悟を持って活動する自衛隊員の姿を少しでも肌で感じ、自分の将来にどんなかたちでも生かしてもらいたい。体験学習の素晴らしさは、そんなところにあるのではないでしょうか。


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