防衛日報ホームページより
【2021年12月1日(水)1面】 岸信夫防衛大臣は11月23日、防衛省でベトナムのザン国防大臣と日越防衛相会談を行い、海洋進出を強める中国を念頭に、既存の国際秩序と相いれない力による一方的な現状変更の試みに強く反対し、連携を強化していくことで一致した。
防衛省によると、両大臣の会談は3度目。会談では、東シナ海・南シナ海を含む地域情勢などについて意見交換した。
両大臣は、法の支配に基づく既存の国際秩序を維持するため、連携を強化していくことで一致。「新たな段階に入った日越防衛協力」の下、具体的な取り組みを進めていくことでも一致した。
また、両大臣は、今年9月に署名した協定を踏まえ、艦艇など防衛装備品の移転に向けて協議を加速するとともに、サイバーセキュリティーなどの分野で協力していくことを確認。両大臣立ち会いの下、日越防衛当局間の「サイバーセキュリティー分野での協力に関する覚書」および「衛生分野での協力に関する覚書」の署名式が行われた。
両大臣は、地域と国際社会の平和と安定により、積極的に貢献していくとの決意を新たにし、ハイレベルや多国間を含む各種協力をより力強く推進していくことで一致した。
防衛省は、「ザン国防大臣との間で3度目となる会談を実施できたことは、日越の強固かつ緊密な絆を示すもの」としている。