曹舟体験(勝田駐屯地武田池)
【2021年12月1日(水)2面】 <茨城>陸自施設学校(学校長・山﨑陸将補)は10月28日から11月2日の間、令和3年度「内局入省職員部隊体験研修」を支援した。施設学校での実施は6回目。今年度入省した防衛省職員58人(男性31人、女性27人)に対して自衛隊に関する知識を付与するのが目的で、陸自の現場を体験させた。
研修では、副校長が訓練開始式で「自衛官の信条」「体験研修項目の構成と狙い」「防衛省の特性(強み)」について説明。防衛省職員として国防に対する使命感を涵養(かんよう)した。
1日目は、施設教導隊から防衛装備品の性能諸元の説明を受けるとともに、武器庫や弾薬庫を研修。引き続き訓練では夜間巡察を実施して、現場で活動する自衛官の実状を体感した。
2日目は、早朝に災害派遣を想定した「非常呼集」で起床。8キロの徒歩行進の後、渡河ボートを力を合わせて漕ぎ、仲間との連携・協力・協働の精神を醸成した。
研修者は「いかに日頃の訓練が重要か体感できた」「チームで動く自衛隊の組織・風土を垣間見た」「引き続き部隊の現場を理解できる政策を整えたい」などの感想があり、達成感に満ちた様子で駐屯地を後にした。