【2021年11月30日(火)1面】 防衛省は11月16日、ソマリア沖・アデン湾での海賊対処行動について、1年間継続すると発表した。新たな期間は、「11月20日から令和4年11月19日まで」。

 防衛省によると、アデン湾での海賊等事案の発生件数は、平成21年から23年まで年間200件以上発生していたが、自衛隊を含む各国部隊による対処活動など、国際社会の継続的な取り組みで現在は低い水準で推移している。

 しかし、海賊を生み出す根本的な原因であるソマリア国内の貧困などが未解決。各国部隊も活動を実施しているため、国際社会の平和と安定に引き続き貢献していくことが重要とし、期間を現行の「6月10日~11月19日」を「11月20日~令和4年11月19日」とする。

 また、新型コロナウイルスの感染拡大以降の部内外との調整業務の負担増大に対応するため、対処行動支援隊の人員について、部隊の交代を行う場合は現行の約230人から約240人に増員するとしている。岸防衛大臣は11月16日の記者会見で、「極めて重要な海上交通路における航行の安全確保に万全を期す」と述べた。


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