【中学生に職業講話】現役パイロットが自衛隊アピール｜熊本地本

　【2021年11月24日（水）1面】　熊本地本山鹿地域事務所（所長・北里2陸尉）は10月18日から3日間、山鹿市内4カ所の中学校に対し、現役パイロットによる「職業体験講話」を実施した。同所では、これまでの募集広報活動を通じて「自衛隊に対する認知度の低さ」を問題視し、「進路選択で悩める生徒たちの情報獲得手段の一つとして活用してほしい」との思いから講話を企画した。

　講話では、熊本市出身で空自の現役パイロットである川上3空尉（小牧基地401飛行隊所属）を講師として迎え、講話の魅力化を図って自衛隊をPRした。

　川上3尉は、自衛隊の概要や空自ならではの魅力、やりがい、自衛隊パイロットになるまでのキャリアプランを紹介。また、仕事をする上で大事なこととして「任務飛行の達成」を一例に挙げ、パイロットのみならず管制官や整備員など、飛行に携わる全ての隊員の連携・協力なしでは成し遂げられない「チームワークの大切さ」を自身の体験談を踏まえて説明した。

　その上で、「誰にでもパイロットになれるチャンスはある。チャレンジすることが、まず大事ですよ」と生徒たちにエールを送った。生徒たちは、パイロットスーツを身にまとった川上3尉の姿に目を輝かせながら話に聞き入っていた。

　講話終了後、生徒たちから「将来の進学・職業選択の参考になった」「知らなかった分野の話を聞くことができて興味が湧いた」「パイロットになりたい」などの力強い感想も聞かれるなど、講話は大変有意義なものとなった。

　熊本地本は「これからも地域と一体となった各種活動を、各関係学校などをはじめとする地域の皆様の協力の下、所員一同努める」としている。

※橋本本部長の「橋」は、正しくは旧字となります。