作業艇に乗り込む様子
【2021年11月9日(火)1面】 札幌地本(本部長・宮﨑1陸佐)は10月16日、小樽港で海自「補給艦おうみ」の艦艇見学のほか、陸海空自の採用広報を総合的に実施した。特に、艦艇広報は、小樽港では沖に錨泊(びょうばく)する艦艇まで作業艇により体験航海を実施し、沖合で作業艇から艦艇へ乗り込み、艦艇見学を行うなど初めての要領で行った。
体験航海では、広報官から参加者に対し、作業艇で沖に錨泊する艦艇に乗艦することは、希少な機会である旨を説明。参加者からは、「貴重な体験ができ、思い出に残る写真がたくさん撮れた」など歓喜の声が上がっていた。
艦艇見学では、乗組員が艦艇を操舵する艦橋や人命救助などで使用する器材を保管する格納庫など、それぞれの業務内容などを説明。職業としての海上自衛官の魅力を発信した。
さらに、小樽港への展開が初となった陸自「88式地対艦誘導弾システム」、空自「ペトリオット」のミサイル装備品展示では、それぞれ敵艦艇や弾道ミサイルなどの各種脅威に対して、レーダーなどによる目標の標定から射撃までミサイルによる一連の射撃要領について説明。陸自「96式装輪装甲車」による乗車体験では、車内空間や走行性能について体感してもらい、募集対象者ら68人に対し、職業としての陸海空自衛官の魅力について、理解を深めてもらった。
札幌地本は「今後も各部隊と密接に連携を図り、陸海空自の装備品などを活用して、若者に自衛隊の魅力を発信し、有為な人材の確保に尽力していく」としている。