愛知地本
愛知地本(本部長・福重1陸佐)は8月28、29の両日、名古屋港ガーデンふ頭で1海上補給隊所属の補給艦「ときわ」の特別公開を実施し、事前申請した140人の募集対象者に広報した。
特別公開は、コロナ渦で感染防止対策を万全にして実施。護衛艦ファンが岸壁のフェンス越しで待ちわびる中、全長167メートルのときわが雄姿を見せ、颯爽と力強く名古屋港に初入港。艦長の斎藤2海佐が、普段なかなか会うことのできない愛知県近傍出身の乗組員を船内から呼び寄せ、あいさつに来た家族と再会させるシーンも見られた。
乗組員による説明を受けながら、艦内を案内された見学者からは、「想像より大きく迫力がある」「実際に見て、聞くことで艦内の様子や自衛官の雰囲気をリアルに感じることができた」「乗組員と直接、コミュニケーションを取ることでさまざまな話が聞けた」「海自の格好良さを目の当たりにして、自分もその一員になりたい」との声が聞かれ、海自に対する理解を深めることができた。
また、守山から支援を受けた35普連の軽装甲機動車、10通信大隊の中型トラックなどの車両展示も大人気で、車両をバックに、あるいは乗り込んで写真を撮る姿が見られた。
愛知地本は「今後も目標達成に向けて、陸海空自の各駐屯地・基地からの支援の下、各種行事、イベントなどを通じて、きめ細かい広報・募集活動を行っていく」としている。
京都地本
京都地本(本部長・巻口1陸佐)は8月6日、京都府舞鶴市に所在する海自の北吸係留所および舞鶴航空基地で「海上自衛隊舞鶴職種博ツアー2021」を実施した。イベントは、海自舞鶴地方隊の支援を受け、艦艇・航空機見学を行うほか、隊員が業務について説明するなど、海自の魅力を深めてもらうのが目的。
見学艦艇は、海自でも「いずも」「かが」に次ぐ総トン数を誇るヘリコプター搭載型護衛艦「ひゅうが」。参加者は大きな船体を見上げながら、「(補給艦の)『ましゅう』とどちらが大きいか」「ヘリコプターは何機乗るのか」など、興味津々の様子。ヘリを移動させるための巨大エレベーターに乗って飛行甲板から格納庫へ移動した際には、大きな感嘆の声があがった。
23航空隊見学の際には、離発着する哨戒ヘリを間近で見て、「かっこいい」と感想を口にしていた。
京都地本は「各種自衛隊イベントの自粛や取り止めを余儀なくされることが少なくないが、今回のように感染防止対策を徹底し、自衛隊の魅力を発信していく」としている。
福島地本
福島地本(本部長・岡本1陸佐)は8月7日、相馬港で海自2護衛隊群6護衛隊(横須賀)の協力を得て護衛艦「きりしま」の特別公開と、空自27警戒群(大滝根山分屯基地)の支援を受け、募集・広報ブースを展開した艦艇広報を実施した。
見学は募集対象者に限定。見学場所は護衛艦の甲板上、艦橋とし、主砲を始めとする武器類、垂直発射装置操作法や各種レーダなどの説明を受けた。また、岸壁テント内で概要説明実施後、護衛艦乗組員による制服や戦闘服、SCBA員(自給式呼吸器装着)・立入検査隊などのファッションショー見学、海上自衛官との質疑応答・懇談を行った。見学者は海自のさまざまな職種を理解し、非常に効果のある広報となった。
福島地本は「今回の艦艇広報を始めとする各種イベントを通じて自衛隊に対する認識と理解を深めてもらい、さらなる志願者の獲得につなげられるよう取り組んでいく」としている。
千葉地本
千葉地本(本部長・大山1海佐)は8月27日、海自横須賀基地で実施された砕氷艦「しらせ」特別公開へ9人の募集対象者らを案内した。
見学では、しらせの特別公開と体験喫食を実施。艦橋見学時には、サプライズで歓迎の手旗信号、ラッパ演奏(総員起こし、出港用意)が披露され、参加者から拍手が巻き起こっていた。参加した募集対象者からは「体験喫食のポークカレーが非常においしかった」「今後実施される一般曹候補生の試験を受け、海自に入隊したい」「しらせの中がきれいな造りで見ごたえがあった」などの感想が上がり、非常に手ごたえのある広報活動になった。
千葉地本は「これからも各関係協力団体、地域の理解と協力の下、地域と一体となった募集広報活動を、関係部隊と連携しつつ部員一同推進していく」としている。