区隊旗を掲げ先頭を行進する旗手(新隊員)
【北海道】名寄駐3普連新隊員教育隊(隊長・大山1陸尉)は9月3日、同駐と周辺地域で令和3年度「新隊員特技課程35キロ徒歩行進訓練」を実施した。普通科隊員として必要な徒歩行進能力を習得させるのが目的。
新隊員たちは、陸自に入隊してから35キロの長距離を行進するのは初めてで、事前に準備をしっかりと整え、行進前日に隊容検査を受検。万全の態勢で徒歩行進訓練に臨んだ。
開始当初、先頭を行進する旗手(新隊員)は、区隊の象徴である区隊旗を大きく掲げ、新隊員たちは、生き生きとした表情で行進を開始した。
中盤からは、慣れない背のうの重さによる肩の痛みや長時間の行進による足の痛み、さらには、真夏のような暑さによって疲労が見え始めたが、新隊員たちは、全員で完歩することを目標に同期同士で励まし合いながら行進した。
終盤、区隊長が一人ひとりに「あともう少し。全員で完歩しよう」と声を掛けると、新隊員たちは、笑顔を見せて最後の力を振り絞り、一蓮托生の思いで互いに声を掛け合い、全隊員が無事に完歩した。
行進を終えた新隊員たちは「厳しい訓練を乗り切るためには、同期の絆が大切である」ということを改めて実感するとともに、これから一人前の普通科隊員となるため、引き続き、仲間とともに邁進していく。