旭川地本(本部長・二瓶1陸佐)は7月17日と24、25の両日、北部方面隊が主催する「陸海空自衛隊総合広報」に参加した。イベントは、自衛隊に対する理解を促進するのが目的。17日に空自千歳基地、24日に旭川駐、25日に留萌駐と留萌港での海自護衛艦「はまぎり」の体験航海に参加した。

 今回は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮し、参加者を千歳、旭川、帯広地区と大きくステージを3つに分け、分散型で3密を避ける形で計画された。

 第1回の千歳基地では、CH47輸送機の体験搭乗、F15戦闘機、特別輸送機などの装備品展示が行われ、参加者たちは、「CH47は大迫力でかっこいい。すごく楽しかった」と、ひと時の青空の旅を楽しんだ。また、特別輸送機では、「とてもきれい。大きさに感動した」とその存在感に圧倒された様子だった。

 第2回の旭川駐では、99式自走155ミリ榴弾砲、UH1Jなどの装備品展示、職種体験が行われた。特に警務隊が担当した指紋採取では、「面白い。警察みたい」と興味津々に取り組んでいた。

 また、隊員との懇談では、陸海空の若手隊員たちと交流。入隊動機や処遇、休日の過ごし方などの本音トークを展開した。

 最終日の留萌駐では、26普連の装備品展示などが行われ、最後に音楽同好会による吹奏楽演奏で癒しのひと時を過ごした。高校で吹奏楽部に所属する参加者からは、「音楽隊以外にも演奏に携われることができることを知り、参考になった」との感想が聞かれた。

 引き続き、駐屯地での体験喫食を終え、留萌港へ。トリを飾るのは、護衛艦「はまぎり」の見学で、参加者の中には「このために参加しました」と興奮する人も。艦内の見学を兼ねて約1時間の体験航海を楽しんだ。

 艦内見学では、乗組員によるラッパ吹奏や各職種の制服紹介もあり、バラエティー豊かな見学となった。下艦した参加者からは、「船の大きさに圧倒された」「航海が楽しかった」「隊員さんたちが優しくて親切だった」などの感想があった。

 旭川地本は「イベントを通して自衛隊の理解と、職業としての自衛官が選択肢になることも期待している」としている。


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