空挺団操縦手の原点(習志野自動車教習所)
【千葉】習志野駐1空挺団(団長・堺陸将補)は6月22日、官用車両無事故走行400万キロ(令和元年10月~3年4月)を達成した功績により、吉田陸幕長から第2級賞状を受賞した。「官用車両無事故走行に係る部隊表彰」は、無事故目標を設定することで陸自全体の安全運行意欲を向上させ、機動展開能力の向上に資するのが目的で、平成29年4月に制度化された。
このほど、陸上幕僚監部(市ケ谷)で実施された表彰式で陸幕長は「1空挺団は、車種ごとに操縦手の練度を管理するとともに任務遂行要領を具体的に定め、練度未熟な隊員には経験豊富な教官をあてて訓練を実施した。本当に地道な努力の上にこの400万キロ無事故を達成できたと思う。全国の陸上自衛隊に範を示す素晴らしい成果」と述べた。
戦闘力は、有形・無形の各種要素から成るものであり、特に、各種事態対処時に有利な態勢を確立するための機動力は重要な機能。このため、各部隊の運行管理者(中隊長ら)が適切に運行管理を実施し、無事故で機動することで各種事態に有効に対処することが可能となる。
堺団長は、陸幕長から表彰を受けた賞状と楯を、「空挺団操縦手の原点」である習志野自動車教習所に掲示。精鋭無比な陸自唯一の空挺部隊として全国の陸自部隊の模範であり続けるよう、引き続き良質な操縦手の育成と車両の安全運転に努めていくことを隷下部隊へ徹底した。