ひざ射ちで的を狙う隊員
【北海道】陸自7師団(師団長・中村陸将)は6月28、29の両日、北海道大演習場東千歳地区の第2戦闘射場で令和3年度「豪州射撃競技会師団選考会」を実施した。その後、選抜した選手を7月7、8の両日、真駒内射場で行われた方面選考会に参加させた。
豪州射撃競技会は、世界約20カ国の軍隊から戦闘射撃技術に優れた精鋭たちが集結。10人1チームによる小銃・機関銃、拳銃射撃技術を競う「戦闘射撃の部」と、狙撃手2人1チームによる「狙撃銃の部」の2つの部門で世界一を争う競技会。
師団選考会は、方面選考会に出場する隊員を選抜するもので、選考会では、射撃の練度、武装走により参加15人中6人の隊員を選手に選考した。
方面選考会では、師団選出の6人が「戦闘射撃の部」に参加。それぞれが優れた戦闘射撃技術を駆使し、迅速かつ精密な射撃を行った結果、6人中5人が方面隊の選手として選考された。
選出された7師団の5人を含む9人の方面隊代表選手は、今後、富士学校で行われるより厳しい訓練に参加し、来年開催予定の豪州射撃競技会に出場する選手の最終選考会に臨む。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により2年連続でオーストラリアでの本戦が中止になったため、今回選考された5人に加え、一昨年度日本代表として選ばれた東千歳駐11普連の関澤3陸曹も富士学校で行われる訓練に参加する。
7師団は「選考された各隊員は、7師団、北部方面隊の代表として闘志を燃やし、競技会本番まで世界一を目指してさらなる向上のため練成を積み上げていく」としている。