生活隊舎の見学
秋田駐(司令・五十嵐1陸佐)は5月24日、同駐で「陸空女性自衛官意見交換・交流会」を実施した。行事は同駐と空自秋田救難隊による両部隊の友好を深めるための第1弾として、またお互いの職場環境から見た意見交換による女性隊員のさらなる活躍推進のため行われた。
当日、到着した空自隊員は若干緊張した面持ち。本部隊舎前に降り立つと、初めて秋田駐に来た隊員が興味津々に駐屯地を見渡していた。
初めにこの日の流れを説明した後、隊員食堂で秋田駐の昼食を満喫し、昼休みを挟んで女性隊員生活隊舎、駐屯地史料館、平素の訓練などを見学した。
この後、教場で意見交換・交流会が始まった。各隊員の自己紹介から始まり、出身地や職種などのほか、自衛隊の中から陸上を選んだ理由や各職場での結婚事情などが語られた。特に陸自側がほぼ地元出身者なのに対し、空自側は参加者全員が他県出身という大きな差に両隊員ともに驚いていた。
その後、階級ごとのグループに分かれて懇談。今後拡大していく女性隊員の未来や、後輩隊員の指導、隊内生活の在り方など、さまざまテーマで話し合い、親睦を深めていった。
楽しいひと時はあっという間に過ぎ去り、空自の車両が帰路へ向かって動き出すと、双方の隊員が手を振り合い、別れを惜しんだ。
別れ際にそれぞれの隊員に感想を聞くと、「交流するまでは相手の部隊は別世界・特別な社会と感じていた」「実際に話してみると、自分たちと一緒であり、すごく親近感が湧いた」「次は救難隊を訪れてほしい(伺いたい)」と口をそろえて同じ思いを語っていた。
秋田駐は「行事はあくまで部隊友好の始まりの一歩。同じ県に所在する自衛隊同士、より密接につながり、円滑な連携が取れる朋友としてさらなる活躍が期待される」としている。