前週の防衛省・自衛隊の動きをチェックできる週報記事を毎週月曜日の通勤・通学時間にお届けします。
2021年7月2日(金)
陸幕長が「オリエント・シールド21」を視察
◯陸上幕僚長の吉田圭秀陸将は、伊丹駐屯地で実施された日米での共同指揮機関訓練の状況を米40歩兵師団長イェーガー少将とともに視察し、日本国内における共同訓練の重要性について認識を共有した。
吉田陸幕長は視察後、イェーガー少将、ヴァウル在日米陸軍司令官、中部方面総監の野澤真陸将との懇談を行った。
2021年7月3日(土)
熱海市で土砂災害 自衛隊が災害派遣
◯午前、静岡県熱海市内の住宅地域で土石流が発生し、午後0時30分、板妻駐34普通科連隊長が静岡県知事からの災害派遣要請を受理。自衛隊は現地で人命救助、情報収集を開始したほか、連絡員の派遣などを行った。
34普連の初動対処部隊(ファストフォース)30人は人命救助活動を実施し、警察や消防と連携して4人を救助した。
2021年7月4日(日)
沖縄本島・宮古島間をロ海軍艦艇7隻が北上
◯午後2時ごろ、海上自衛隊は、沖縄本島の南東約150kmの海域を北西進するロシア海軍スラバ級ミサイル巡洋艦1隻、ウダロイ1級駆逐艦2隻、ステレグシチー級フリゲート3隻、マルシャル・ ネデリン級ミサイル観測支援艦1隻の合計7隻を確認した。その後、これらの艦艇は沖縄本島と宮古島の間の海域を北上した後、対馬海峡を北東進し、日本海へ向けて航行した。
防衛省・自衛隊は、海上自衛隊5航空群(那覇)所属のP3C哨戒機、第1航空群(鹿屋)所属のP1哨戒機、第46掃海隊所属「ししじま」(沖縄)、第2掃海隊所属「ひらしま」(佐世保)、第3ミサイル艇隊所属「しらたか」(佐世保) により、所要の情報収集・警戒監視を行った。
2021年7月5日(月)
東京・大阪でワクチン接種10万回超 前週比+2,647回
◯防衛省は、6月28日(月)から7月4日(日)までに自衛隊が大規模接種センターで実施した新型コロナウイルスワクチンの接種回数を発表した。東京は7万2152回、大阪は3万5344回で、合算して前週比2,647回増。
2021年7月6日(火)
岸防衛相がスリランカの大統領とテレビ会議
◯午後2時10分から約30分間、岸防衛大臣とスリランカのゴタバヤ・ラージャパクサ大統領(国防省を所管)のテレビ会談が行われた。
両者は、2019年に署名された日スリランカ防衛協力・交流の覚書に基づき、二国間の防衛協力・交流を更に進めていくことを確認するとともに、最近の東シナ海・南シナ海を含む地域情勢についても意見を交換。法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要とのメッセージを明確に発信していくことで一致した。
両者は、今後も防衛当局間の緊密なコミュニケーションを継続し、自由で開かれたインド太平洋の維持・強化に向け、防衛協力・交流を強力に推進していくとしている。
海幕長が米7艦隊司令官と懇談
◯海上幕僚長の山村浩海将は米海軍第7艦隊司令官ウィリアム・R・マーズ中将の来訪を受けた。
懇談では、海上自衛隊と第7艦隊の問題認識を共有し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて日米同盟の抑止力・対処力の強化を図っていくことで一致した。
2021年7月7日(水)
空幕長が米太平洋海兵隊司令官と会談
◯航空幕僚長の井筒俊司空将は、米太平洋海兵隊司令官スティーヴン・ラダー中将と会談を行った。
両者は、中国による力を背景とした一方的な現状変更の試みに対する懸念を共有するとともに、日米の抑止力・対処力を強化し、インド太平洋地域の平和と安定に寄与するために共同訓練をはじめとする航空自衛隊と米海兵隊との協力を一層推進することを確認した。
2021年7月8日(木)
島根で大雨 自衛隊が災害派遣
◯山陰地方における大雨に関して島根県知事から7日、出雲駐屯地の第13偵察隊に災害派遣要請が出された。
出雲駐は約30人の隊員を派遣し、8日午前8時半ごろから、県道23号で土砂や倒木の撤去作業にあたった。