三重地本(本部長・濵岡1陸佐)は6月22日、自衛隊体育学校所属で、東京オリンピックフェンシング競技男子エペ(個人・団体)に出場が内定している山田3陸尉の表敬訪問を受けた。

 山田3尉は鳥羽市出身。コロナ渦で活動が制限される三重地本の広報に協力し、明るい話題で地域を元気にしたい思いで訪れた。

 山田3尉は、懇談の中で「座右の銘は何か」と質問されると、「今一番好きな言葉があります。それは『好きこそが、すべて』です」と答えた。

 「この言葉は、中学生時代の担任の先生が、僕たちに毎日のように言っていた言葉です。当時は、意味がよく分からなかったが、今、やっと分かりました。(フェンシングが)好きだからこそ続けられて、好きだからこそ楽しめた。好きになってやってきたから、今の成長がある。今なら、この言葉の意味がよく分かります」と、自身を成長させてくれた言葉について、熱く語った。

 山田3尉は、多くの自衛隊広報用グッズにサインを実施し、募集・広報での活用を望んだ。

 三重地本は「山田3尉の訪問に感謝するとともに、今後もフェンシングを楽しまれ、いい成績を残されることを願っている。引き続き、県内出身の自衛官アスリートを応援するとともに、自衛隊体育学校の魅力をPRしていきたい」としている。

 一方、三重地本伊勢地域事務所(所長・渡邊1陸尉)も6月11日、三重県立鳥羽高校で山田3尉の母校訪問を支援した。

 母校訪問は、山田3尉の「母校を訪問したい」という熱意によって実現した。訪問にあたっては感染リスクを考慮し、校内でリモート型懇談の形をとり、司会役の生徒2人が山田3尉と懇談。ほかの生徒はその様子を各教室のモニターで観覧する形式で実施された。

 山田3尉は、「鳥羽高の生徒が得意とする『楽しむ』ということは、社会に出ても通用します。どんなときでも楽しむことができれば、きっと成長できます。まずは、自分なりの楽しさを見つける。できれば、助け合える仲間も見つける。そうすれば、社会での『いい過ごし方』ができると思います。ぜひ、社会に出ても『楽しむこと』を忘れないでください」と楽しむことの大切さを、自身の経験も交えながら熱く伝えた。


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