北熊本駐42即応機動連隊(連隊長・小見1陸佐)は5月16日から20日の間、大矢野原演習場で1中隊、補給小隊、衛生小隊の訓練検閲を実施した。

 受閲部隊は、約200キロの車両行進に引き続き集結地を占領し、連隊防御命令に基づき速やかに防御準備に着手。増強1中隊は、警戒部隊として長縦深の広い地域を偵察。配属された16式機動戦闘車隊、施設小隊などと綿密な調整を実施して組織的な陣地、障害構成など防御準備を推進した。

 補給小隊、衛生小隊は、後方の段列地域に展開。即応機動支援中隊と協同し、強固な警戒態勢を維持しつつ、それぞれ各種補給品交付所、連隊収容所を構築した。

 防御準備は、降雨が続き特に豪雨や雷雨に見舞われ困難を極めたが、受閲部隊は指揮官の指揮の下、健在し得る堅固な陣地などの構築、補給品の集積により敵を迎え撃つ準備を完整した。

 増強1中隊は、組織的な監視網により敵の攻撃前進の状況を把握。準備した各種火力、16MCV小隊の機動打撃で逐次減殺を図るとともに、数次にわたる敵の波状攻撃を撃退して、所望の時期まで敵を遅滞した。

 この間、衛生小隊は、戦闘により発生した負傷者の治療・後送に奔走、多数の重症者の救命に尽力し、第一線部隊を支援した。また、補給小隊は、逐次消費する各種補給品を師団段列から受領し、各部隊に交付し第一線部隊の戦闘力増進に寄与した。

 42即応機動連隊は「訓練検閲で多くの成果・教訓を得て、さらなる強靭化を誓った」としている。 


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陸上自衛隊 第42即応機動連隊
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