部隊から敬礼を受ける執行者(向田1陸佐)
【三重】久居駐(司令・向田1陸佐)はこのほど、同駐で「駐屯地開設69周年記念行事」を開催した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったが、今年は規模を縮小して粛々と執り行い、中勢防衛協会会長ら来賓が参加した。
記念行事に先立ち、日頃から駐屯地に支援・協力してもらっている団体、個人に対して向田司令から感謝状が贈呈された。
記念式典は、午前10時から駐屯地グラウンドで実施。来賓や各モニターが見守る中、執行者の向田司令は式辞で「このような厳しい安全保障環境において、あらゆる事態に即応し任務を完遂するため、久居駐屯地の隊員一同、今まで以上に高い練度と即応性を保持し、団結・規律・士気を兼ね備えた『国民から信頼される部隊』となるよう努めていこう」と力強く述べた。この後、中勢会長ら来賓から祝辞があった。
装備品展示では、33普連が保有する装備火器や車両、人命救助セット、10高射特科大隊(豊川駐)が保有する近距離地対空誘導弾を展示。出席者は、初めて見る装備の説明などに興味を持ち、時折隊員に質問を投げかけ、自衛隊の装備に理解を深めていた。
続いて久居駐屯地資料館の見学では、同駐と各部隊などにまつわる歴史に触れ、その理解を深めた。
久居駐は「今年はコロナ禍の中での縮小開催だったが、来年こそは、地域の方々にも参加してもらい、盛大に開催できることを祈念する」としている。