埼玉地本(本部長・山下1空佐)は5月25日、令和2年度の「募集成果優秀事務所および優秀広報官」の表彰式を実施した。

 2年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で学校を訪問しても教諭には直接会えず、募集対象者に説明することができなかった。イベントなども制限が設けられ、広報官は悩み苦しんだ。

 3年度の募集が始まった。昨年度はコロナ禍の厳しい状況だったが、WEBやSNSへの精通など、募集に関する能力を向上することができた1年でもあった。

 本部長は「今年度も厳しい戦いが予想される。一人では乗り越えられない困難も、各事務所・地本が一丸となれば必ず乗り越えられる」と訓示。全員で3年度の目標達成を誓った。

 厳しい環境下で地道な努力と新たな取り組みにより優秀な募集成果を収めて表彰を受けた事務所などは次の通り。

・優秀事務所 入間地域事務所
・最優秀広報官 川名1空曹
・優秀広報官 大友1空曹、森島1陸曹、長2陸曹、大友3陸曹
・優秀新人賞 木村1海曹、渡邉3陸曹

担当した新隊員からのお祝い
優秀新人賞 木村 健司 1海曹

 広報官として勤務し、1年がたとうとしています。この間、苦悩の連続もあり志半ばで心が折れてしまいそうなこともしばしありましたが、「広報官をしていてよかったな」と思えるときもありました。そのエピソードを紹介します。       

 今回、私が優秀新人広報官に選ばれ、そのことが埼玉地本のツイッターを通じて紹介されたところ、自分の携帯電話に1通のお祝いメールが届きました。

 メールの差出人は、私が担当した今年度、空自に入隊した女子隊員からでした。その内容は「優秀新人賞、おめでとうございます。私も大変なこともありますが、多くの仲間ができ、頑張っています」と、私へのお祝いと近況報告でした。入隊して2カ月が過ぎ、教育も後半戦で大変な時期の中、SNSを見て連絡をしてくれたその言葉に喜びを感じました。

 私自身も表彰を受けたとは言え、1年間は本当に結果と苦悩の戦いでしたが、その苦労を全て打ち消すようにメールが心に響き、「より多くの入隊者を獲得するぞ」という気持ちになりました。

 入隊者も教育で苦労し、頑張っている。私も先輩自衛官としてそれ以上に頑張らなければいけません。

 広報官とは、志願してから入隊までの約半年間その人の人生に関わる仕事であるため、今後も絆を深め、入隊後もお互いに声を掛け合える関係を築けるよう、職務遂行していきたいと思います。


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