【京都】福知山駐(司令・小野田1陸佐)は5月3日、福知山射撃場で自衛官候補生25メートル射撃訓練を行った。自候生となり、自分の小銃を授与されてから1カ月。弾のない状態で何度も訓練し、今回が初の実弾射撃となった。

 自候生たちは射撃前、初めて実弾を取り扱う訓練の重大さを感じ、当初はかなり緊張している面持ちだった。安全に操作できるまで何度も繰り返し訓練したことで自信を取り戻していたが、実弾を受け取ったときは弾の重さや大きさに驚き、いよいよ射撃が始まるのかと息をのむ自候生もいた。

 射座に上がると、射撃を統制する教官の号令に合わせて安全に射撃を実施。ある自候生は、空包とは違い自分の想像を超える実弾の音と衝撃に驚いたと話した。

 これまでの訓練の成果により円滑に射撃が進み、無事自候生全員が射撃を終えることができた。射撃が終わる頃には自分が何発命中させたのか、他の同期はどうだったのかと競い合う者、次の射撃訓練が待ち遠しいと話す者がいた。

 射撃では、一挙手一投足に注意を払い、装填から発射、射撃後の点検まで、安全管理を徹底しつつ完璧な銃操作を行わなければならない。一つでもミスがあれば、人を傷付けてしまう可能性がある。

 今回の訓練で実弾の取り扱いを習得した自候生たちは、今後は拳銃や機関銃など違う火器も挑戦したいと話した。また、危険がないよう親身に指導してくれた班長、助教に感謝を述べていた。

 福知山駐は「自候生たちは今後200メートル射撃を実施。教育期間が修了し部隊配置になると、300メートル射撃や至近距離射撃、夜間射撃などさらに上の射撃技術と応用力が求められる。将来、国際射撃競技会の選手となるかもしれない。今後の成長が楽しみだ」としている。


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陸上自衛隊 福知山駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d/fukuti_7i/fukuti.htm