演習場の春季定期整備が各地で実施されている。駐屯地では各種訓練基盤の充実のため、一致団結して整備や補修などの任務に取り組んだ。
本日の防衛日報デジタルは、「春季演習場整備」として部隊の活動を紹介します。
<王城寺原演習場>環境美化ではなく「機能整備」|多賀城駐屯地
【宮城】多賀城駐22即応機動連隊(連隊長・石井1陸佐)は5月11日から16日の間、令和3年度「王城寺原演習場春季統一整備」に参加した。参加したのは約380人。
新緑の香りが清々しい王城寺原演習場(宮城県色麻町)で、連隊は第1爆破訓練場、79式対舟艇対戦車誘導弾射座、84ミリ無反動砲射座、小火器戦闘射場、戦車戦闘射場、徹甲弾ドーム、戦車洗車場、戦車縮射口径射場、戦車検定コース、至近距離射場、各機動路の整備・伐開などを実施した。
演習場整備の目的は、「環境美化」ではなく「機能整備」。過度な刈り込みなどになる隊力使用を回避し、整備後にどのような状態にするのかというエンドステートをそれぞれの整備地域で確立した上で、効率的な部隊運用を行った。
隊員は、効果的で実戦的な訓練を安全に実施するため、自分たちの道場である演習場を「少しでもよくしたい」との熱い思いで懸命に任務を遂行。効率的な部隊運用もあり予定より早く整備を完了することができた。
また、連隊本部の要員は、整備を「作戦」と捉え、完全武装し、ドローンや96式装輪装甲車、各種通信システムを活用。指揮所を開設し、演習場を整備している部隊現況、進捗の把握、作戦を指揮するなど、実戦を意識した指揮幕僚活動を実施した。
最終日には、連隊各部隊が整備したそれぞれの地域で訓練を実施し、整備後の機能点検を実施した。
◆関連リンク
陸上自衛隊 多賀城駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/22i/
陸上自衛隊 第22即応機動連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/22i/tagajyousta/22rdrhp/index.html
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