【北海道】上富良野駐14施設群(群長・上林1陸佐)は2月17、18の両日、美瑛町と上富良野駐で十勝岳噴火総合防災訓練(十勝岳火山防災協議会主催)に参加した。

 自治体と各関係機関の共同演習により、十勝岳噴火災害対処計画の実行性向上を図るとともに、関係機関との連携と相互理解の向上に資するのが目的。

 17日、訓練は「十勝岳で噴火が発生し、中腹の避難小屋に負傷者が取り残された」との想定で開始された。隊員は大型雪上車を操縦し、消防隊員とともに冬季は雪で閉鎖されている登山道を前進。負傷者を救出し、消防隊員に引き渡した。

 18日、美瑛町災害対策本部に群指揮所を開設。群の3個中隊が消防と連携して住民(新型コロナウイルス感染症対策のため、住民は不参加)の避難輸送訓練を実施した。

 14施設群は「今回の訓練で消防などの関係機関との連携を強化するとともに、災害対処能力の向上を図ることができた。今後も群長要望事項である『日々前進』『団結・連携』を実践し、あらゆる事態に即応し任務に邁進(まいしん)していく」としている。

冬季間閉鎖されている道路を大型雪上車が通過

美瑛町災害対策本部に群指揮所を開設

避難輸送経路の調整

避難輸送のため災害対策本部を出発

美瑛町災害対策本部長(美瑛町長)と連携要領を確認する上林群長

群指揮所で状況図の作成

消防警察と連携要領を確認する情報幹部山本2尉


◆関連リンク
陸上自衛隊 上富良野駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/kamifu_station/kamifuranohp.html