方面対空戦闘指揮所における一元的な指揮・統制

 【千葉】松戸駐2高射特科群(群長・北1陸佐)は1月18日から22日の間、令和2年度「方面対空情報戦闘訓練」を担任・実施した。東部方面隊直轄部隊と陸自1師団、12旅団との協同により、首都圏防空における対空情報活動と対空戦闘に係る運用の実効性を向上させるのが目的。

 緊急事態宣言下のため、訓練は新型コロナウイルス感染防止に万全を期し、各部隊が混交しないよう、所在する駐屯地などで実施可能な訓練要領に変更して行った。

 対空情報活動では、東部方面対空戦闘指揮所から東方管内の各部隊などに対し、無線と指揮システムを適用して対空警報・警告を伝達。迅速・確実な情報共有を演練した。

 また、対空戦闘では、方面隊の職種練度向上施策の一環として、2高群の対空戦闘指揮装置と1師団の対空戦闘指揮統制装置を連接。2高群統制下における師・旅団高射特科部隊との一元的な対空戦闘要領を演練した。

 訓練に参加した古口2陸曹は、「任務完遂のため、全ての部隊・隊員がリアルタイムで同じ目標情報を共有する重要性を深く認識し、使命感を持って訓練に臨んだ」と方面隊の防空を担う心意気を語った。

 2高群は「今後も空自や他方面隊の高射特科部隊との協同に加え、実機の最大限活用など実戦的な訓練基盤の拡充により、方面隊の防空能力の向上を図っていく」としている。

無線により対空情報を傍受・記録する隊員たち

クルー間の連携が成否を左右する対空戦闘