【北海道】美唄駐2地対艦ミサイル連隊(連隊長・小橋1陸佐)は12月17日、同駐体育館で令和2年度「連隊銃剣道競技会」を実施した。

 競技会は、各個の戦闘能力や闘争心の涵養(かんよう)を図るとともに、部隊の団結の強化と士気の高揚を図るのが目的。新型コロナウイルス感染拡大防止策として選手は透明シールドマスクを装着。換気のため会場の窓を常時開放するなど、対応に万全を期した。

 競技会は「中隊対抗の部」と「個人の部(幹部・陸曹、陸士)」のほか、今年度から銃剣道への関心を高めるため新配置隊員と女性自衛官の部を新設した。

 選手たちは、屋外と変わらない寒い室温の中で、中隊の勝利と個人の名誉を懸けて熱い戦いを繰り広げた。

 その結果、中隊対抗の部では本部管理中隊が平成6年以来26年ぶりの優勝。本管中は10月の武装走競技会でも優勝しており、同中隊の監督で個人戦でも1位となった友廣2陸曹は、「優勝できてうれしい。今回の勝因は中隊の団結によるもの。皆の応援が選手の剣を5センチ伸ばしてくれた。中隊皆で獲得した優勝だ」と満面の笑みで語った。

 表彰式では、連隊長がそれぞれの健闘をたたえた。

第3中隊 宮﨑士長の選手宣誓

第1中隊 成田士長 武装走に続き第1位を獲得

第2中隊 出塚士長 厳しい攻め

第4中隊 伊藤曹長 下胴を決める

本部管理中隊長 元流3佐 優勝に大きく貢献


 美唄駐2地対艦ミサイル連隊銃剣道競技会の個人戦各部で1位に輝いた選手たちのコメントが寄せられましたので紹介します。

「練成と育成」
幹部・陸曹の部:友廣 幸雄 2陸曹(本部管理中隊)

 今回の競技会は、自分自身の練成に加え、新配置隊員と女性隊員を育成しながら訓練しましたが、指導部の協力もあり、高強度訓練も実施できたおかげで、競技会では自分の試合運びができました。

 訓練環境を作ってくださった指導部をはじめとする中隊に感謝するとともに、引き続き日々精進していきたいと思います。

友廣 幸雄 2陸曹

「指導部の熱意にこたえたい」
女性自衛官の部:木元 茉央 3陸曹(本部管理中隊)

 限りある練習時間の中で少しでも上達させようと指導してくださる指導部の方々の熱意に応えたいと、同期や後輩と切磋琢磨して練習しました。

 競技会当日は緊張しましたが、新配置隊員同士の血気あふれる試合を目の当たりにして、やる気がみなぎったのを覚えています。おかげで試合では自分が持てる力を100%出し切ることができました。

 全力を尽くすことができる環境を作ってくださった中隊の支えに感謝し、これからも自衛官として強い心を育んでいきたいと思います。

木元 茉央 3陸曹

「応援に背中を押され」
陸士の部:成田 景 陸士長(第1中隊)

 昨年度は教育参加中のため競技会に参加できず、2年ぶりの参加となりました。私は、得意な技を伸ばすよう集中して訓練させてもらいました。

 競技会当日は、新型コロナウイルス感染症予防のため体育館の窓が開放されたため、外気温と変わらず、アップしてもすぐに冷えてしまう状況でした。それでも中隊のみなさんの拍手だけの静かな応援に背中を押され、自分の最大限の力を出し切ることができ、この結果につながったと思います。

 この成果に満足することなく、引き続き練度向上に努めていきます。

成田 景 陸士長

「初めての銃剣道」
新配置隊員の部:藤好 厚 1陸士(第4中隊)

 初めて銃剣道の訓練をした際、体が思うように動かず、軽いと思っていた木銃が重く感じ、この武道の難しさを痛感しました。

 しかし、中隊の練成訓練で先輩たちから分かりやすいご指導をいただき、競技会当日は緊張することなくリラックスして試合に臨むことができ、1位の成果を収めることができました。

 今回の結果に満足することなく、何事にも全力で臨み、中隊・連隊の戦力になれるよう頑張ります。

藤好 厚 1陸士