美幌駐屯地に帰還した増弘3陸曹

 「みんなのひろば」は自衛隊員や隊員の家族、自衛隊に協力している方々などの手記をご紹介しています。本日紹介するのは、最年長でレンジャー教育に参加した増弘3陸曹です。

34歳、最年長でレンジャー隊員に
増弘 大助 3陸曹(上富良野駐屯地 第14施設群第397施設中隊)

 令和2年度「5旅団レンジャー集合教育」に最年長の34歳で参加しました。「陸曹になったらレンジャーに挑戦したい」という気持ちが以前からありましたが、年齢を重ねると同時に迷いや体力不足を感じ、諦めていました。

 今年に入り、後輩が素養試験の練成をして頑張っている姿を見て、自分はこのままでいいのかと思い、再び教育に参加したい気持ちが芽生え、レンジャーを志願しました。体力に自信はありませんでしたが、素養試験の練成に参加させていただき、教官や助教の優しい指導のおかげで合格し、教育に挑むことができました。

 教育が始まってからの基礎訓練間は、レンジャー隊員に必要な知識や技術を学び、特別な体力調整では、体力不足で最後まで残ってしまいましたが、何とか合格することができました。

 想定訓練に入ると、体力的にも精神的にも極限状態で、体重も減っていき、力尽き、荷物の重さで足を前に進めることができず、さらに幻覚と眠気の連続で、私は何度も心が折れかけ、時には、弱音を吐いてしまった時もありました。

 そんな中で助けてくれ、励ましてくれたのがバディでした。バディや同期の助け、教育に送り出してくれた中隊の方々や家族の支えのおかげで、無事に教育を修了することができました。

 まだ、レンジャー隊員になれたことに実感がありませんが、私が理想とする、体力や知識の豊富なレンジャー隊員になれるよう日々精進するとともに、後輩育成に努めていきたいと思います。

旅団長からレンジャー徽章の授与

レンジャー徽章を首から提げる増弘3陸曹

美幌駐屯地で出迎えた第14施設群隊員
前列右から3人目上林群長、2人目池田最先任上級曹長、5人目古橋中隊長


◆関連リンク
陸上自衛隊 上富良野駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/kamifu_station/kamifuranohp.html