【北海道】滝川駐10即応機動連隊(連隊長・岡田1陸佐)は11月26日から12月1日の間、北海道大演習場島松地区で「総合戦闘射撃訓練(白龍の炎神)」を実施した。増強即応機動連隊として諸職種部隊の総合された火力発揮能力の向上を図り、総合戦闘力の最大限発揮に資する実力の保持と戦力化完整を推進するのが目的。

 統裁官の岡田連隊長は、総合戦闘射撃を今年度の連隊練成や射撃野営、連隊検閲で積み上げてきた成果の集大成と位置づけ、(1)戦闘力の組織化(情報と火力と機動の連携)(2)弾先に全集中(3)非戦闘損耗の絶無―を要望。配属・協同部隊を含む隊員約800人が「一丸(One Team)」となって敵を圧倒するよう部隊を鼓舞し、作戦名を「白龍の炎神」とした。

 作戦は小型UAV(無人機)を含む空中・地上の情報活動に始まり、AH対戦車ヘリコプター、戦車や機動戦闘車、装輪装甲車部隊が一体となっての警戒部隊の駆逐、施設部隊による障害処理、これに引き続く敵防御陣地に対する攻撃を、情報・火力・機動を密接に連携させつつ断行した。

 また、作戦では各種火力の掩護の下に第一戦救護や装甲車両の回収を実施するとともに、即機連の持つ各種機能・能力を最大限発揮。任務を完遂し、作戦を終了した。

訓示を述べる統裁官 岡田1佐

火力支援下の地雷原爆破装置投射

攻撃前進するMCV中隊

MCVと連携して攻撃する小銃小隊

攻撃前進する90式戦車

射撃支援中の火力支援中隊

射撃支援中の99式自走りゅう弾砲

縦深目標を攻撃するAHとMCV

WAPCを回収する直接支援中途

救護中の衛生科隊員

敵を制圧するAH