長野地本(本部長・三笠1陸佐)は11月21、22の両日、松本駐で所在部隊の協力を得て自衛官採用試験の合格者とその保護者ら約80人の駐屯地見学を実施した。合格者らに入隊後の仕事をイメージしてもらうのが目的。

 普通、施設、機甲、通信、会計の5科の職種について、執務室の見学や装備品展示などを行い、それぞれの特徴や違いを説明した。職種説明に特化した駐屯地見学会は長野地本初の試み。

 会計科の説明では、会計科隊員が普段業務している事務室で業務の概要を説明。駐屯地所属隊員の給与支払いの仕組みなどを分かりやすく紹介した。

 施設科の説明では、昨年の台風19号に係る災害派遣で使用した渡河ボートや平成26年の御嶽山噴火に係る災害派遣で使用した地雷探知機を展示。地元の災害で実際に使われた装備品について施設科隊員が事例を踏まえて説明した。

 参加者からは、「実際に職場や装備品を見ながらの説明だったので、すごく分かりやすかった」「自衛隊には、野外活動などのハードな部分と、執務室での勤務などソフトな部分があることがよく分かった」などの声が聞かれた。

 長野地本は「今後も参加者にとって分かりやすく実感できる駐屯地見学などで自衛隊の魅力を発信し、募集対象者へのつなぎ広報の充実を図る」としている。


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