神奈川地本(本部長・夏井1海佐)の公式ツイッターのフォロワー数が11月15日、2万人に到達した。全国の地本では宮城、大阪、福岡、東京に次いで5例目だが、特筆すべきは1万人達成時からのスピード。わずか8カ月での大台到達だった。
神奈川地本は日々SNSの重要性を考え、時代を捉えたさまざまな話題を提供。徹底的にフォロワー数にこだわった本部長の強いリーダーシップと、それをしっかり受け止めた担当者たちが一丸となって積極的に取り組み、今回の2万人達成につなげた。
神奈川地本のツイッターアカウントの開設は平成30年10月。開設以来、緩やかながら順調なペースでフォロワー数を増やしていたが、神奈川県の人口が全国2位であることを考えると、決して多いと言える数ではなかった。
昨年11月に就任した夏井本部長は、重要施策の一つとして「SNS広報の活用」を掲げ、今年3月の1万人達成時、地本ホームページに掲載している「本部長通信」で、「令和2年度中にフォロワー数2万人を絶対に達成します!」と宣言。日々部員を鼓舞し続けた結果、3カ月以上も前倒しで目標を達成した。
SNS広報に注力した点について、本部長は、「われわれは、興味を持ってくれた募集対象者に話をする機会さえもらえれば、必ず自衛隊の魅力を伝えられる自信がある。彼らが毎日見ているスマートフォンの画面を通じて、まずは自衛隊に興味を持ってもらうことから始めなくてはならない」と話す。
フォロワーの獲得については、「本部長通信」の中で、「ツイッター担当者や投稿用『具材』を提供してくれている部員の頑張りの成果」と記し、「一日の増加数が明確に数字で表れるので、頑張りの成果が一目瞭然。その結果、担当をはじめ、投稿してくれた各所各課のモチベーションも上げやすい」としている。
その思いを受け止め、部下たちは大きな成果へと結びつけた。
ツイッターの運用担当者は「フォロワー数が増えれば、ツイートが拡散される機会も増え、より多くの募集対象者に自衛隊のことを知ってもらえる可能性が高まります。これからもフォロワー数にこだわって運用していきます」と話す。
今年度は新型コロナウイルス感染防止のため、広報イベントの中止が相次ぎ、募集対象者と対面する機会が激減している。逆境の中、募集目標を達成するためには、非接触型の媒体であるインターネット広報は大きなカギを握る。神奈川地本の取り組みに今後も注目していきたい。
夏井本部長に単独インタビュー
ツイッターのフォロワーを2万人の大台に乗せた神奈川地本。SNSの重要性を最大限に生かし、その運用を陣頭指揮する夏井本部長に聞いた。
――フォロワー数の目標を達成した要因は
夏井本部長「全部員に対し、フォロワーの数にこだわる理由を十分に説明したことは大きいと思います。その上で、運用を担当している部員が日々、工夫や努力を重ね、結果につなげてくれました。また、各事務所から日々情報を投稿してもらい、さまざまな話題を配信することで、フォローを継続してもらえていると考えます」
――プレゼント企画を活用していました
本部長「今年度は広報イベントも行えず、グッズの製作が少なかったのですが、グッズをSNSでのプレゼントに活用することで、予想を超える反応が得られました」
――次なる目標は
本部長「フォロワー数で言えば、全地本のトップ3に入りたいと思います」
――これからの広報について
本部長「わが国の防衛力でも、『宇宙・サイバー・電磁波』という新領域への対応が求められているように、広報の分野においても、従来の地道な広報活動に加え、SNSなどの新しい媒体でいかに成果を出せるかが重要となります。インターネットは県境がないため、地本同士が協力し合って一つのプロジェクトを進めるには最適です。そういった新しい取り組みに積極的に挑戦していくべきだと思います」